報告 高橋 信博





「七峰縦走ハイキング大会」 フルマラソンと同じ42.195キロを歩くという、ヤケに過酷なハイキングまであと2週間にせまっていた。 ハッキリ言って自信はない(だってそんな距離歩いた事ないんだもん)。 とりあえず悪あがきを、いや足慣らしを、ということで渓美隊の馬庭隊員と足トレに行く事になった。
名郷の駐車場をあとにして、しばらくは車道を進む。高校時代にバイクで来た懐かしい大鳩園キャンプ場(この上流で生まれて初めてヤマメを釣ったのだ!)を見送り、採石工場の事務所裏から登山道に入る。白岩の廃村跡を過ぎ、杉林のジグザグ道を登りつめ鳥首峠に到着した。


  
朝のお勤めを済ませ、いざ出発!              廃村跡 ここはみやげ物屋だったらしい

  
馬庭隆38歳 まだまだ元気です♪                           鳥首峠


強風と寒さのために休憩もそこそこに出発。ここからも結構な登りが続くが、徐々にブナ、ナラ、クリなどの広葉樹が現れ気分はよい。奥武蔵にもこんなのあるんだ〜!と思わせるブナの大木を見ながらウノワタ鞍部を過ぎ横倉山を通過。妻坂峠分岐への最後の登りは直登に近い感じで太ももパンパン。ここで禁漁以来山を歩いていなかった運動不足の馬庭が遅れだした。 妻坂峠への分岐で景色を楽しんでいると、かなり辛そうに到着。途中で太ももが攣ってしまったという。 山頂はすぐそこだが、あまり景観がよくないらしいので、登ってからまたここに下りてきて昼食にすることにする。 しばらく登って行くと下から馬庭の叫ぶ声が。 


  
こんな立派なブナの木があちこちにある

  
ウノタワ  昔は沼だったらしい              横倉山  特になんにもない


「両方の太もも攣っちゃったんで下で待ってていいっすか〜?」
「もう山頂見えてるから、ゆっくりでも上がって来〜い!」と鬼の一言。
しかし待てど暮らせど馬庭は来ない・・・あれ?他の登山者が来たぞ、大丈夫かなぁ・・・ようやく山頂にたどり着いた馬庭は苦痛の表情でその場にへたり込んだ。



大持山山頂  へたり込む馬庭

  
武甲山が見えた
                         両ももが攣って悶える馬庭


分岐に戻ってラーメンの準備を始める。馬庭は完全に両ももが攣っているようで、「痛たたたたた。」とか「やべ〜。」とか声にならない声をあげながらのた打ち回っている。 周りの元気な中高年登山者に聞こえないように。「大丈夫か?こんな山でそんなじゃ源流行けねーぞ!」というと、「そうですね〜、帰ったらWiiFitとラララ体操で体鍛えなくっちゃ〜。」と力なく答えた。



でもラーメンはしっかり食べます

  
武川岳(左)と前武川岳(右)
                          中段左が伊豆ヶ岳  右は古御岳


食後はのんびりコーヒーを飲んで出発。心配した太ももは下りではなんとか大丈夫のようだ。このまま武川岳を登るつもりであったが今回は断念、妻坂峠から下山した。


  
妻坂峠  ここから名郷へ                            里に近づくと梅が咲いていた


帰りは名栗湖畔「さわらびの湯」で汗を流す。 さあ急いで帰ろう、貝好さんがホルモン屋で待っている!
それにしても七峰縦走・・・不安だ・・・。