報告 高橋 信博




集合時間の朝5時半、まにちゃんが来ない。携帯に3度電話したが出ない・・・どうやら完全に寝過ごしているようだ。 まにちゃんから「すいましぇ〜ん!」と電話が来たのが6時半、我が家に着いたのは7時、登山口に着くと車止めは満車状態であった。
「出発遅れたから今日は飛ばしていくぞ!」 「わかりました!」
まにちゃんを先に行かせると飛ばす飛ばす。30分弱で八丁峠に着いてしまった。
両神山に登るコースは日向大谷から清滝小屋経由が一般的らしい。今回のコースは八丁峠から30数本のクサリ場を持つ急峻な岩稜を縦走して両神山に至る、埼玉県で一番滑落事故の多いコースだという。 こちら側からなら人は少ないだろう、と思っていたら車止めは大繁盛、さすが百名山は人気のようだ。だが寝坊したまにちゃんのおかげで静かな山歩きができる、ある意味「感謝」であった。
八丁峠から道は少し下り、登り返すと早速クサリ場登場。「練習練習!」とクサリを使わずに登ってみる事にする。登ってみるとホールド・スタンスは結構豊富で一枚岩もフリクションが効く。2箇所ほどビミョ〜に緊張したが全ての岩場をフリーで登ることができた。だがひとつ問題点。高さがあり見通しが悪い所では、クサリにテンションがかかってないためか、上から人が下りて来てしまうのだ。落石でもあったらたまったもんじゃない。人の多い時は注意しなければと思った。
行蔵峠、西岳と順調に通過。東岳の先で10人程の団体さんに捉まってしまったが、車止めから3時間、いいペースで両神山頂に到達することができた。


八丁尾根コース登山口

 
出遅れたおかげで静かな山歩きができた                睡眠タップリ(寝坊)で元気な馬庭


クサリを使わずにチャレンジ


高度感はあるが難しくはない


ピーカンで景色も最高

 
気持ちいいっすね〜!                           岩場をどんどん越えていく


 
行蔵峠                                     西岳から見た東岳

 
東岳に登る岩場 真ん中に人が見える                登ったり

 
下ったり                                    下りたと思ったら


また登る


後ろのギザギザを歩いてきた


三角形の山が武甲山 右隣が子持山・大持山


山頂は狭く、反対側から登って来た登山者も合わせて超満員。おばちゃん達のシャッターを押してあげたら次から次へと頼まれてしまい、『山頂のシャッター男』になってしまった。 最後に若い女の子達(かなり可愛い)を撮ってあげてたら横でまにちゃんが「じゃ〜今度はボク達も一緒に・・・」と蚊の泣くような声でボソボソ・・・もっとデカイ声で言わんかい!オレも入りたかったのにぃ・・・。
清滝小屋方面に少し下って梵天尾根への道(廃道)に入った静かな陽だまりで昼食&コーヒータイム。そこには『作業道』と書いた看板があり「この先危険なため通行止め」と書いてある。地形図で確認すると車止めまで最短距離で下りられそうだ。迷わずこちらを下ってみることにする。なるほど道は荒れていて落ち葉でズルズルであったが、約1時間で車止めに到着した。だが最後にイヤ〜なモノが・・・車道に下りる少し手前の道の上に今日のものと思われるキジ跡、それも3連発。おそらく朝車止めに着いた登山者が、立ち入り禁止をよいことにヒョイと登ってイタシタのだろうが、それにしても道の真ん中ってあ〜た、カンベンしてくれよ!登山禁止でも山仕事の人達が使っているだろうに。
まあ通行禁止区間を歩いてきた我々が偉そうなことは言えませんが・・・。


山頂にキタキタ〜!

 
狭い山頂には人がギッシリ                        中央にうっすらと富士山が見える


陽だまりでコーヒータイム

 
作業道は通行禁止です                          八丁尾根を眺めながら下山

 
車道が見えたど〜!                            車止めはすでにガラガラ


帰りは299号が大渋滞。荒ちゃからもらったタダ券で『武甲の湯』に浸かり、日高で坦々麺を食べて帰宅。両神山は近いし遊べるし景色もサイコー!また行きたい山である。


※あとで調べたら、作業道は滑落事故が多いため通行禁止になっているようです。沢側に切れ落ちて荒れた道が続き、枯れ葉でズルズル滑ります。特に下りは危険なので利用しないほうがよいと思います。(しちゃいましたけど・・・反省。)