報告 高橋 信博





職工クラブの石川ちゃんは岩・沢・氷・雪と何でもこなす、バリバリ本格派の山屋である。
パリパリの雪山シロウトである我々は、今回雪山入門ということで石川ちゃんに同行をお願いした。入門であるからして当然メインは宴会である。そう、「一撃必殺!」の壮絶な雪山は我々にはまだ早いのである。
金曜の夜、鹿沼の石川家に到着。次から次へと出てくる奥様の手料理、そしてワイン・・・とても翌日山に登るとは思えない呑みっぷりは深夜まで続き、3人ともついにアルコハイマーを発症してしまう。朝起きると前夜の記憶はとぎれとぎれ(庄司くん、夜勤中にしつこく電話してゴメンネゴメンネ〜!)、私はゲ○ッパで朝メシも体が受け付けず、登山前にすでに限界状態なのである。
そんなこんなで出発は大幅に遅れ、10時過ぎにようやく石川家を出発したのであった。


霧降高原駐車場にて


まずはゲレンデを登る  これが核心!?


右手に見える丸山


静かな雪山だ


霧降高原スキー場の駐車場に車を置いて、冬季閉鎖(Why?)のゲレンデを登って女峰山へと向かう。
二日酔い+ザックの重さ=辛い。残念なことにガスで展望もゼロ。それでも。「これがエビのシッポ!」「おおっ!これがウワサのエビちゃんか!」「霧氷ってキレイだねぇ。」てな具合に厳冬期しか味わえない山を堪能。結局スタートが遅かったので女峰はあきらめ、テン場敵地にザックをデポし空身で赤薙山神社まで登ったのであった。
今回は「この山ぐらいじゃアイゼンいらないっしょ〜!」という石川ちゃんのひと言でアイゼンは車に置いてきた。新雪の下はところどころ凍っており、最後の急登は結構苦労したのでが、滑るように駆け下りる石川ちゃんの速いこと!佐藤と必死について行く。おかげで、雪山歩きの基本をしっかり練習できて結果オーライ、石川ちゃんに感謝!?(今回出会った登山者はいずれも出っ歯付きアイゼンを履いていた。)



とりあえず握手してみる


はしゃいでみる♪

テントの設営が終わると今日も「カンパ〜イ!」
つい数時間前、「もう酒なんかキライだ!」とトイレで涙を流していたのに・・・相変わらず学習能力ゼロなのである。
テントの中で煮炊きするので思ったより暖かい。狭くて不自由ではあるが、夏の河原宴会とはまた違う・・・そう、これは子供の頃の「秘密基地ごっこ」の楽しさだ。まさに男子の遊び、こいつぁー完全にハマってしまったゼイ!!
石川ちゃんの経験談、雪山の楽しさや厳しさ、雪山独特の生活技術などに一喜一憂し、今宵もまた時の経つのを忘れてしまう。
「もう酒ねえの?」「えっ!?もうじき朝じゃん、やっべ〜っ!」
なんと夕方の4時から延々半日テントの中で呑んでいたのだ。昨日もろくに寝ていないのに・・・アホだろうかこの人達は。



設営が終わると・・・懲りずに乾杯



砂肝をニンニクとバター、塩コショウで                水作りは雪山の大事な仕事だ


石川ちゃん特製「豚肉と白菜の鍋」


いつまで呑むんだ君達は・・・


翌日はゆっくり朝食をとって下山、温泉で冷えた体を温める。
今市の「味の大塩」で唐揚げ定食を食べていると「源流彷徨酔師団」所属、お笑いの「U字工事(坊主の方)」似の鈴木君とバッタリ!キノコ採りの帰りに寄って以来ハマってしまい、茨城から何度も通っているそうである。ところで同行の女の子、「友達です!」と言ってたけど本当は・・・?フッフッフッ、その辺は次回会った時の酒のツマミとさせていただこう。(ゴメンネゴメンネ〜ッ!!)

 
朝のテン場付近  冷たい空気が心地よい


朝食は野菜タップリラーメン


楽しかった〜♪  雪山最高!!

石川ちゃんから「雪の消えないうちにもう1回行きましょう!今度はぜひ、けんちゃんも一緒にね。」と再度のお誘いをいただいた。
佐藤は石川ちゃんに借りたハンワグの登山靴が気に入ってしまい、「いいなぁ、ワンセグ(ん?)、来年は靴買お〜っと。」などと言っている。
「冬は寒いから、絶対雪山なんか行かない!」と豪語していた私が1番にハマってしまい、再び仲間を巻き込もうとしている。ま〜タバコも止めたことだしな、冬山用品高いけど、除々に揃えるかな〜!

また雪山に行きたくて、ウズウズしている今日この頃である。