報告 高橋 信博

就寝前、おそらく人生最後になるであろうタバコに火を付けた。
呑んだ席でのちょっとしたノリで決まった仲間同士の禁煙チャレンジ。まさかこのオレが本当にタバコを止める日がくるとは・・・。
明日の日曜日は山に登ろう。20数年間1日も欠かさなかった「相棒」なしに、休日をボーッと過ごすことには耐えられそうも無いのだ。





売店の駐車場に車を止めてしばらく行くと有間ダム(名栗湖)、やがて水場のある登山口に到着する。白沢谷に沿ったこのコースはちょっとしたゴルジュもあって沢歩き気分が味わえる。

 



しかし林道を横切り沢を離れると急な階段登りが始まるところはやはり奥武蔵の山だ。
岩茸石、権次入(ゴンジリ)峠を過ぎると山頂までは再び階段である。





棒ノ折山頂は広く、展望もすばらしい。遠く川越の街並(たぶん)も見える。
12、3人のハイカーがいるがタバコを吸っている人はいない。いつもは遠慮がちに、しかしいかにも「マナーは守ってますよ〜!」と言わんばかりに大きな灰皿をデンと置いて「スパ〜ッ」とやっていたのだが、今日からは違うのだ。
代わりに思いっきり深呼吸してみる・・・うん、空気が旨い!・・・ような気がする〜ぅ・・・。





清清しい気分で下山する。まだ禁煙初日だが「起床時」、「食後」、「休憩時」、「登頂時」それぞれの誘惑も乗り切った。
よし、これから頑張って続けてみよう!



※実はこの山行後3日間は情緒不安定ぎみで、テンション落ちまくりでした。しかし4月現在、タバコを止めてよかったと思ってます。

「さあ、君も一緒に禁煙して、真っ黒いタンとおさらばしよう!」

余計なお世話か・・・。