報告 菊地ケンイチ




今年の「ケンイチの夏休み」は渓ではなく山。

会社で決められた「長期連続休暇制度」という5日間ぶっ通しで休まなければならないという、とぉ〜ってもステキ♪な制度により、昨年の夏は上信国境魚野川黒沢をベースに6日間の「渓の長期滞在」を決め込み、仲間達からは「黒沢ケンイチ」とのありがたい称号をいただいた(笑)。
そして今年は渓ではなく山なのである。最近ではすっかり「山ノボラー化」してしまい「縦走」って言葉を聞くとゾクゾクブルブルしちゃう私なのだが、お盆休み以外で、しかも平日に連続して休んでくれる渓美隊のメンバーは当然いるはずもなく、今年の夏休みはソロでの山行となった。
でも、ハイキング部で行く仲間達との山行もとても楽しいのだが、ソロでの山行もキライではない。「弁当とケガは自分持ち!」いつにも増して慎重になるし、自分のペースで行動ができるのも心地良い。
そして8月初旬「北八ヶ岳ハイキング(蓼科山〜山麓ハイク〜稲子湯)」へ2泊3日で行ったのを機に、意外や意外、地元埼玉から八ヶ岳へのアクセスの良さに感動した私は「今年の夏休みは南八ヶ岳縦走しちゃうからよ〜!(千葉軍団総帥風に)」と心に誓うのであった。
そんなわけで「ケンイチの夏休み2010」の日程はこんな感じ。
◆1日目:観音平登山口〜編笠山〜青年小屋(テント泊)
◆2日目:青年小屋〜権現岳〜赤岳〜文三郎尾根〜行者小屋(テント泊)
◆3日目:行者小屋〜地蔵尾根〜横岳〜硫黄岳〜夏沢峠〜オーレン小屋(テント泊)
◆4日目:オーレン小屋〜夏沢峠〜本沢温泉〜みどり池〜稲子湯

3泊4日の最終日は温泉アウトである。最高じゃな〜〜〜い!!
今回の山行のコンセプトはズバリ「ガツガツ登らなーい!周りの景色を楽しんで行こー!」・・・。
だがここで・・・表紙写真の日程と上記予定の日程の食い違いに「???」と感じた方もいることであろう。そう、この山行には当初の予定を変更せざるを得ない、驚愕の出来事が待ち受けていたのである・・・。


【8月18日(水)】
川越を早朝に出発し八王子から「あずさ1号」に乗り込む。お盆休みも終わった平日の水曜日、自由席がガラガラなのに指定席を事前購入してしまったことをとても悔やむ。
9時前に小淵沢駅に到着し、ここからは観音平までタクシーで3千円強。「一人山行だと案外お金がかかるのね・・・」と若干気分がブルーになるも天気は上々、気を取り直して支度を済ませ、観音平の駐車場から登山道に入る。
ミズナラや白樺の林をゆるやかに登っていき、雲海、押出川と呼ばれる地点を通り過ぎる。傾斜の強まる山腹を登っていくとやがて低木のシャクナゲが周りを取り囲み、視界が大きく開けて2,523mの編笠山山頂へ到着する。山頂からは360度の展望が満喫できてすばらしい。
展望を楽しんだあと、山頂から北側斜面をまっすぐに下っていくと岩石帯を抜けて青年小屋に着く。さすがに水曜日、小屋泊まりの人はいるみたいだが、テント泊は私一人、貸し切り状態だ。「どうせならド真ん中へテントを張ってやろう!」とデデーンとド真ん中に設営する。
テントを張り終えたらお楽しみの宴会だ。チビリチビリ呑りながらツマミを作り始めると、カミナリがゴロゴロ。テント内に避難し、全室での「Myテント内ホルモンデビュー」。
いつしか雨も止み晴れ間も見えてきたので、外での「一人宴会」を楽しむ。しかし・・・いつものごとく撃沈。知らぬ間に、ちゃ〜んとテントに入って寝ていたが、みんなで呑んでも一人で呑んでも、結局最後はひとり撃沈・・・渓でも山でも同じなのね。

 
リッチに特急乗っちゃうからよ〜!                    小淵沢なんて学生時代に来た以来だな


観音平1,560m地点から南八ヶ岳の旅が始まる 「ナル気味」でスタート地点の記念写真

 
観音平から約1時間、最初の休憩にはもってこいの「雲海」とそこから約30分で押手川に着く


コメツガやトウヒなどの針葉樹林帯を進む  ゴリラポット大活躍


編笠山山頂手前の青年小屋の看板  「冷たいビール」に励まされる


まずは1峰目「編笠山」2,524m也


眼下に青年小屋


遠い飲み屋「青年小屋」 だとすれば、すぐに呑まなくちゃね♪


テン場貸し切り  ど真ん中に設営する


西岳方面に歩いて4〜5分の水場「乙女の水」チョー冷たい


テント前室でホルモンデビュー  匂いはつかなかったみたい♪


晴れてきたから、外で呑んじゃうからよーーー!


キツネさん・・・おやすみなさい・・・撃沈・・・


【8月19日(木)】
4時半に目が覚める。あたり一面霧に包まれ何も見えない中、膀胱爆発気味で急いでテントサイトの脇のログハウス風トイレにダッシュで駆け込む。
朝食に無印レトルト食品のカルビクッパを食したあと、テントを撤収し6時半に出発。
青年小屋から北へ緩やかに登り始めると武田信玄が「狼煙」を上げたというノロシバ。右側がガレ落ちたギボシの岩場を経て権現小屋に着く。ギボシの高度感にちょっとモヨおしてトイレに入ったら、「バイオトイレ」という仕組みを採用いているらしく、チョーキレイで匂いもなく、ことのほか感動する。小屋からすぐ上手の主稜線を赤岳とは反対方向に進むと2,715mの権現岳はすぐそこである。岩肌の露出している山頂で記念撮影をし、本日の核心部「赤岳」を目指す。
主稜線に戻り、先ほどの分岐を過ぎるとすぐに名物の「源治ハシゴ」を下る。傾斜はそれほどでもなく足場がしっかりしたハシゴを61段下るというのだが、とにかくザックが重くて後ろ向きになるとそのまま谷底に吸い込まれそうになる。「山は軽量化」と言われているが、そっか・・・そういうことなのね・・・。今回もフツーにワイン2本分、焼酎500ml、ウイスキー350ml、食料もホルモン、パスタとソロ山行なのにみんなで渓に行っている時に近い量の酒と食料を持ってきている。そういえば家でザックの重さをはかったら25キロ弱だったっけ・・・。ソロ山行なのにアホかオレって・・・。一番低い「渓」に行くのではなく、いちばん高い「山」へ登るのだから、これからは学習しなければなるまい・・・。
満開時期にはちょっと遅かったようだが、ツルネの岩礫で生まれて初めて高山植物の女王「コマクサ」の群生に出会うことができた。ちょっとしぼんでて寂しかったケド・・・。


「ノロシバ」なるほど見晴らしが良い  前方に見えるのが「ギボシ」岩場をトラバースしながら右奥の権現岳へと進む


ギボシのトラバースから編笠山を振り返る


ギボシから権現岳の荒々しい山頂を望む


赤岳への主稜線、ここからが本番だ


とりあえず2峰目「権現岳」


赤岳方面へ進むとすぐに名物の「源治バシゴ」


顔は笑顔だがザックが重くて引き込まれそー!!


「ツルネ」付近 岩礫帯を進む

ガスに包まれて幻想的なキレット小屋を経ていよいよ赤岳頂上へのルンゼへ取り付く。これからは一気に500m近くの急な登りだ。あたりはガスの中、クサリ場、ザレ場を一歩一歩確実に進む。ふとふり返ると恐ろしいほどの高度感、急にザックが引っ張られそうな感覚に陥り、マジでにチビリそうになる。「山をやってる人って軽々とこんなトコ行っちゃうんだ、ホントにスゲー!!」と感心する。
一歩一歩確実に進み急なルンゼも終わる。小天狗の岩峰脇を通過した途端、急にドシャ降りとなり「あぁ〜、なんでこんなとこで・・・」と嘆く。右側は200m以上スパッと切れ落ちた崖、50数センチ幅ほどの登山道の中に猫の額ほどのスペースを見つけ、重いザックを慎重に下ろし、できるだけ山側の斜面に体を擦り付けながら雨具を着る。
そして豪雨の中、赤岳南峰へ到着。2899mの山頂で同じようにズブ濡れの単独ノボラーと、ありったけの作り笑いで相互に写真を撮りあうのであった。
こんな豪雨の中、いつまでもこんなところには居ては危険だ。少し戻って文三郎道から行者小屋に下ることにする。中岳方面に一旦下るのだが、あまりの豪雨に登山道へ水が集まり、滝のように噴き出している。さらに下っていくと雨は急に弱まっていき、中岳と行者小屋の分岐に着く頃には雨も上がり、なんと眼下は晴れているではないか。ふと振り返ると「なんやっちゅーねん、山頂晴れとるやないかい!!」と思わず激ツッコミしたくなるほど青い空が広がっていた。
急斜面の鉄階段と岩礫の続く文三郎道を下り、13時30分に行者小屋へ到着。まずは「生ビール800円也」で喉を潤す。テント場にはすでに数張りのテントがあったが、私は皆から離れて反対側の樹林帯の高台にひっそりとテントを張ることにする。
陽はまだ高い。ゆっくりテントを設営したあとは少し早いが宴会の仕込みに取り掛かる。15時30分、待ちきれなくて2日目の一人宴会のスタートだ。
今回の山行のメインツマミ&酒類計画は、1日目はホルモン焼き&焼酎500ml、2日目にパスタ&ワイン1本半、そして最終宴会日の3日目はロコモコ丼&残りのワインとウイスキー300mlを飲み干す。ビールはそれぞれ現地調達とした。「一人宴会だから、食料だって酒だって、さすがにこれだけあれば足りるでしょ〜!」ってことで、我ながら自慢の食料(酒量)計画なのである!
サバ缶とセロリのマヨネーズ和えにワインが進み、ペンネ・アラビアータのピリッとした辛さが追い討ちをかける。陽の光が傾き始めたけた頃「あれっ!?」とワインが入った1.5リッターのポリタンクに手をやると・・・愕然とした。「な、なんと空になっているではないか!!」
「うそ〜ん!うそでしょ〜、そんなに呑んでないよー・・・きっと信さんやサトーくんやまにちゃんがどこかに隠れてて、オレがトイレに行ってる隙に呑んじゃったんじゃないのー!?」などと、被害妄想的に居る筈もない渓美隊メンバーのせいにしてみたりする。
残るはウイスキー300ml。明日の山行のために呑まざるべきか・・・、う〜ん、ここまで来たら呑んでしまいたい・・・心の中で天使と悪魔のささやきがせめぎあい、熟考の結果・・・ついに悪魔に心を売ってまう。ウイスキーに手をつけてしまった・・・。あとは急坂を転げ落ちるが如く、ペットボトルが空っぽになるまで一人宴会を楽しむのであった。
酒がなくなると急に寂しくなる。もちろん山小屋では売っているのだが、金銭面から里で呑むように満足に買えないのは事実である。
「酒もなくなったことだし、もう明日下山しよッ!!」っと思い立った私は稲子湯からのバスの時間とコースタイムを調べる。行者小屋から稲子湯まで休憩なしのコースタイムで7時間半。稲子湯で温泉に入り13:55発の小海駅行きのバスに乗るためには、朝の5時には出発しなければならない。稲子湯13:55発のバスを逃したら次のバスは2時間後・・・。早々に寝る支度をして明日に備えることにした。

「オサケカイムニツキ ワレ ゲザンス カラダハ マダマダ ゲンキナリ・・・」


「キレット小屋」 赤岳直下の鞍部にひっそりとたたずむ


さあ、今山行の核心部 赤岳への登りが始まるぞ!


ガレ地帯を通過  進むにつれ振り返ると足がすくむ・・・


ルンゼを登り小天狗脇でドシャ降りに こんなところで雨具に着替えるなんて・・・


山頂まであともう少し・・・ガンバ・・・


山頂にてありったけの笑顔で単独ノボラーと写真撮り合いっこ


赤岳頂上山荘からの赤岳北側斜面への下りは無理と判断


文三郎道へ下る登山道は滝状態(写真だとわかりづらいケド)


中岳のコル  な、なぬ?


赤岳山頂晴れとるやないかい!!


ま、いいか  文三郎道を下りましょ!


テン場の受付したら呑んじゃうからよ〜!


皆とは少し離れた閑静な高台にテントを設営する

 
ゲンちゃん直伝「サバ缶とセロリのマヨネーズ和え」とペンネ 一人で食べきれるんか〜い!

【8月20日(金)】
若干の酒が残りつつも朝3時に起床。朝食と昼食分をα米で準備し、若干遅れたが5時半に行者小屋を出発。地蔵尾根経由でガスの中を稜線を目指して進む。稜線直下でガスが晴れ、赤岳、阿弥陀岳の姿が迫ってくる。主稜線に着くと雲海の中、遠くには富士山も見えた。
赤岳頂上を背に気分良く主稜線を北に進む。二十三夜峰、鉾岳、石峰岳とハシゴ、クサリ場を慎重にそしてなるべく急ぎ足で通過する。何としても稲子湯13:55発のバスに乗り込まなくてはならないのだ。
奥の院と呼ばれる横岳本峰に7:30到着。休憩もそこそこに先を急ぐ。ここからは岩稜帯を抜け、稜線もだんだん穏やかになり硫黄岳へと続く。
ケルンに導かれ緩やかな登りで硫黄岳山頂爆裂火口の断壁に着く。ここからは南八ッ岳と北八ッ岳の分岐と言われる夏沢峠へと下る。夏沢峠からは東に進路をとり本沢温泉へと向かう。途中、下からゆっくりと登ってきた白髪のカップルに出会う。お二人ともマーベルピークのウエア(青・ピンク)を身にまとい「お歳を召しているのに結構派手だな〜」と思って年齢を聞くと・・・なんと70歳オーバー!!まだまだ自分はヒョっ子、頑張らなくてはと思っちゃいました。


さぁ、地蔵尾根経由で主稜線へ向けて出発だ!


石が敷き詰められ整備された登山道を進む


こんな階段もあったりして・・・ゴリラポットで何回も取り直しましたぁ・・・


お地蔵さんに山行の安全を祈願 稜線までもう少しだ


稜線直下でガスが晴れる 右手後ろには阿弥陀岳が姿を現す


イヤッホー! 赤岳展望荘、赤岳頂上山荘が見える  左手遠方には富士山の姿も!


遠くに穂高・槍も見えちゃったりしてー


雲海サイコー


中央奥から編笠山、ギボシ、権現岳、赤岳と、自分の足で歩いてきた道のりを眺める


横岳主峰「奥の院」  さぁ、はガンガン行きますよ〜!


ここからは硫黄岳へと緩やかな稜線歩きとなる


でもまだまだ油断は禁物・・・こんな所もある


眼下に硫黄岳山荘


硫黄岳山荘から硫黄岳への開放感のある登り


ケルンに導かれながら進む


何峰目だか忘れたが、硫黄岳山頂でとりあえずコマネチ


硫黄岳北東斜面の爆裂火口  加藤浩次「爆裂お父さん」をふと思い出す


夏沢峠から爆裂火口を望む

バスに間に合うよう「超ダッシュ」で急ぎつつも、本沢温泉の手前、標高2,150m日本最高所の野天風呂「雲上の湯」は外せない!お約束のポーズで記念写真を撮る。(他に人が居たので「裸族」は出現しませんでしたが・・・)
本沢温泉から平坦な道を進みキャンプ指定地を過ぎるとまもなく「みどり池分岐」。進路を左に取り、ひっそりとした北八ヶ岳独特の樹林帯の中を、しらびそ小屋のあるみどり池を目指し進む。約1時間でみどり池に到着。5分も休憩せずに先を急ぐ。
しらびそ小屋から平坦な道を進むと、すぐに右手こまどり沢伝いに道を下っていく。途中、森林軌道のレールが残っていて、奥秩父の入川を思い出す。ここの森林軌道は入川より状態が良く、周りも明るい。ここまであまりにもダッシュを決めてきたせいか、足裏と膝が痛くなってきた。それでも「温泉・ビール・温泉・ビール・・・」と心の中で繰り返し自分を励ましながら歩く。
そして12時15分、稲子湯に到着した。当初のコースタイム7時間半のところを6時間45分、我ながら上出来だがさすがにくたびれた。そして1日早い下山報告と事の顛末を信さん(高橋隊長)にメール。すぐさま「酒切れ下山は想定の範囲内だね!!」とのお返事。さすがに長い付き合い、オレの事をよ〜く分かっている
バスの出発まで1時間半はある。ゆっくり温泉に入って食事でもしよう。受付のおばあちゃんに日帰り入浴の代金600円を支払い、貴重品を預ける。陽の光が差し込んだ浴室内は貸し切り状態。そりゃそうだ!金曜日の昼間っからこんなところで風呂入っているヤツは居ないだろう。なので当然、湯温もメッチャ熱い!湯口のバルブをひねって冷たい源泉をジャンジャン注いで湯温を下げる。ちょうどよい温度になり、貸し切り温泉にゆったりと浸かる。
温泉からあがったら、まずは生ビールだ!!ゴキュゴキュと喉を鳴らし流し込む。「プッハー、ウマイ!!」一緒に出てきた「きゅうりのお新香」もサイコー。腹もいい感じに減ってきて山菜そばを頼んだら、なぜかヒラタケなどが入ったキノコそばが出てきたが、さすがは信州そば処、これがまた絶品であった


どんなに急いでいても、日本最高所の野天風呂ははずせない


RAZOKUは出現しなかったが、とりあえずお約束で!!   カーソルタ〜ッチ↑↑


開湯1882年 ヒジョーに歴史のある本沢温泉


中山峠分岐手前の木道 先を急がなくっちゃ!!


みどり池から天狗岳を望む


しらびそ小屋 中でくつろぐことなく通過したが「トーストセット」食べたかった・・・


こまどり沢伝いへと下る  こちとら「のろのろ」と歩いているヒマはねーんでい!


森林軌道 秩父入川より状態が良い


稲子湯まであともう少し! ガンバ!!


ちかれたび〜! やっと到着しやした


貸し切り温泉状態 サイコー!


貴重品袋もイカしててサイコー!


きゅうりのお新香 サイコー!


山菜そば!?もサイコー!


稲子湯サイコー! また来るよ〜!

おかわりのビールに後ろ髪を引かれつつも、まもなくバスの時間。残念だが食堂を後にし、受付のおばあちゃんに挨拶をして外に出た。
稲子湯からバスに揺られること約30分。JR小海線の小海駅から佐久平駅へ。そして帰りは新幹線で埼玉へと戻るのであった。
今回の山行は1日早い下山となってしまったが、これで今年初めて訪れた南北八ヶ岳の雰囲気がだいたい分かった。来年は「南北八ヶ岳全山縦走」を「ゆっくり周りの景色を楽しみながら」やってみたい。でも、そうなったら酒の量はどんだけ持って行けばいいのでしょう?酒をたくさん持って行ってお金を浮かすか、それともお金をたくさん持って軽量化に努めるか・・・悩みどころである。いっそのこと止めちゃおうかな、お酒・・・。なーんて、できる訳ないかーーー!!



名前は知らないが『高山植物』シリーズ

 
黄色い花

 
白っぽい花とムラサキの花

 
白い花

 
トリカブトー!


いちばんお気に入りの花  いまでも名前は知らない


 
白い花


コマクサの群生 (ツルネ付近)


赤岳直下の花 心が和んだ

後日、信さんとゲンちゃんと山に行ったときのお話し・・・
ケン:「夏休みは南八ヶ岳縦走しちゃったよ。気持ちよかったなぁ〜。」
ゲン「ケンさんもすっかり山ノボラーになっちゃいましたねぇ(笑)」
ケン:「高山植物がすごくキレイでさぁ、名前覚えてから行けばよかったなーって後悔したよ。」
ゲン「でもケンさん、高山植物は食べられないんですよ。名前覚えてもしょうがないじゃないですかー。」
ケン:「そ、そっか・・・。」

スマートな風貌とは裏腹に、山へ入るといつも「何か食べるものは無いか!」と目をギラギラさせているゲンちゃん。
彼のカラダの中に、農耕民族にはない狩猟民族の血が息づいているのを垣間見た瞬間であった。


<ケンイチの夏休み2010 おしまい・・・>