報告 尾亦




みなさん初めまして。今回高橋隊長から初レポートの指示を受けました新人の尾亦(おまた)です。
なにぶんセンスのない自分が書くので読みづらいところもあると思いますが、そこの所は勘弁してください。
今回の釣行は、採食集団の酒田のじっちゃんプロデュースの温泉旅行の予定だったのだが、天気の不安定などにより、最終的に大芦川に決まったのであった。
酒田のじっちゃんとは昨年自分が渓美隊初参加になった大深沢の時も同行させてもらったのだ。あの時は魚は釣れる、テン場のすぐ裏に温泉はある、料理は旨いわで、初参加からだいぶ贅沢な釣りをさせてもらったのだ。
早いものであれから1年、また今回もご一緒させてもらう事となった。
出発日の夜、じっちゃんの家に11時に集合という事だったので、余裕をもって10時半に到着すると、もうすでに川越ナンバーの車があるではないか。新人の自分としては先輩方を待たせる訳にはいかない。「ヤバイ!」と慌ててじっちゃんの家のチャイムを鳴らすと、先輩のまにちゃんがいかにも自分の家のように「いらっしゃい、どうぞ上がって!」と招いてくれたのが、まにちゃんらしくて笑えた。
挨拶を済ませ大芦川ヒュッテに向い出発となった。途中コンビニに寄り朝食などの買い物をし、お釣りを待っているじっちゃんの方を見てビックリ!9千円近いお釣りをレジのおばちゃんが全部5百円玉で渡そうとしてるではないか。
さすがにじっちゃんが注意すると、「すみません、千円札が足りないもので。」との事。結局じっちゃんは5千円近くの5百円玉を手にするハメになってしまった。それを見ていた隊長が、「じっちゃん、重たかったら手伝ってやるよ!」とツッコミを入れているのを見て、さすが隊長と感心したのであった。
ヒュッテ近くの道に入り、何やら「休漁」の看板が見えてきた。どうやら休漁指定の場所があるようだ。大芦川ヒュッテに到着すると、先客もなく貸切状態であった。
早速車から荷物を降ろし、入山祝いのカンパイとなった。宴会は夜中の3時まで続き、酒の弱い自分はこの日も「ゲロリ」してしまったのであった。
翌朝6時頃目を覚ますと、雨もなくどうやら釣りができそうだ。昨日見た「休漁」の看板を隊長が確認したところ、ヒュッテ下流にある大滝より上流は休漁になっているとの事。という訳でしばらく下流まで車道を下り、そこから大滝まで釣り上がることになった。
川に降り仕掛けをセットする。実はいつもエサ釣りをしている自分だが、今日はテンカラに挑戦しようと、以前ネットで買った安物のテンカラ竿を持ってきたのだ。
早速隊長に指導してもらう事となる。最初に隊長が自分の安物の竿で、振込みの見本を見せてくれる。ラインが弧を描き毛鉤が見事に水中に落ちていく。が。しかし・・・
「おまちゃん、この竿ダメだな〜、バランス悪いよ〜、仕掛けも短い、目印もいらないよ〜!」と指摘を受ける。今まで身近にテンカラ釣りをやる人がいなかった自分にとって、こういった指導はとても有り難いものだった。その後も隊長に指導を受けながら釣り上がっていく。じっちゃんとまにちゃんも竿を出すが、なかなか魚が釣れてこない。
2時間程釣り上がったところで大滝に出てしまった。
この大滝、高さもあり釜も広くなかなか見応えのある滝なのだが、隊長の話によると、職工クラブの石川なんはなんとフリーで登ってしまったというのでビックリ。
今までウェーダーを履いての釣りをしていた自分にはとても想像のつかない世界だ。
時間もまだ9時前なので、まにちゃんと自分はもう一度さらに下流まで下って釣りをすることにし、隊長とじっちゃんは小屋に戻って一杯、という事になった。それにしても大深沢の時もそうだったが、じっちゃんて釣りしてる時間より酒を飲んでる時間の方が圧倒的に多いんだな〜、などと思いながら歩いていると車が1台停まっていた。どうやらこの車も釣りらしいので上流へもどり、堰堤の上流から釣り始めることにした。しかし自分のテンカラ釣りでは釣れないのは当然なのだが、まにちゃんの方にも魚が釣れてこない。そんな調子なので、すぐに朝入渓した場所まで来てしまった。
今度はもっと下流まで行ってみようという事になり、再び道を歩いていくと、なんと今度は3台の車が停まっているではないか。様子を見に川に降りてみると、上流にルアーマンが3人、エサ釣り師が2人。とても我々2人が竿を出す余裕などないので、途中にあった沢まで戻り釣りをすることにした。
まあ、これだけ渓相もよく、川沿いに舗装された道があれば、日帰りで釣りをするには丁度よい川なので人が多いのは仕方のない事だ。渓美隊に入るまでは自分もそういう釣りばかりやってたし。
という事で、結局激戦区の様なので、益々自分の釣りでは釣れる気がしなくなった頃、「おまちゃん!」とまにちゃんの呼ぶ声。振り向くと今日初めての魚が!しかもヤマメが釣れているではないか!その後もまにちゃんが1匹釣り(結局自分はボウズ)、時間も1時頃になったのだ、釣りは終わりにした。
小屋に戻ると隊長とじっちゃんはお昼寝中だったので、我々も夜に備えて仮眠を取る事にした。


到着宴会は夜中3時まで続いた


酒田のじっちゃんの貴重な釣り姿です


水量が多くテンカラはちょっとキビシイかな


じっちゃんにキャスティングのレクチャーを受ける


今日がテンカラデビュー 道は険しい・・・


まにちゃんにヒット!


渓美隊HP初登場のヤマメちゃんです

目を覚ますと、隊長が料理の準備を始めていた。さあ、今夜も宴会の始まりだ。
今夜は魚はないが(釣れたヤマメはリリースしました)、渓美隊の宴会には必ず肉がある!今夜も隊長の牛ステーキに、まにちゃんの豚焼肉などなど、宴会には十分過ぎる程の料理が並ぶ。
宴会を始めてしばらくすると、地元鹿沼在住の石川さんが、仕事を終えて駆けつけてくれ、宴会はさらに盛り上がる。酒が進むにつれ、1人、また1人とシュラフに潜り込んでいった。
翌朝、今日は帰る日なのだが車は小屋のすぐ隣にある。急いで帰ることもないので、石川さんにコーヒーをご馳走になりながらマッタリと時間を過ごした。
遅い昼食を済ませ、荷物をまとめて一同帰路に着くのであった。途中、お会いするのは初めてだが、よく源流関係の本でお見かけする中尾さんのお店「しなそば麺坊」に寄り、美味しいラーメンをご馳走になった。そこでは中尾さんの面白キノコ話に花が咲き、楽しい時間を過ごさせて頂いた。
今回は天候などにより残念ながら中止となってしまった温泉旅行だったが、渓泊まり初心者の自分にとっては小屋泊まりも初めてだったので、これはこれでよい経験ができ結果オーライだった!
また来年、じっちゃんの温泉釣行を期待してしまう自分であった。


小屋に帰って宴会準備


じっちゃんが小屋裏で真竹をゲット!


石川さんが乱入して更に盛り上がる


まにちゃん頭を抱えてダ〜ウン!


続いて2人も・・・昨夜もほとんど寝てないしね


朝、石川さんが何やら・・・


朝っぱらからステーキっすか〜!?


昼は中尾さんのお店「麺坊」へ


絶品のつけそば


ボリュームたっぷりのタケノコそば