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報告 高橋信博
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今年の梅雨明け一発目は、以前から行ってみたかった只見川支流に決まった。
上流の二股から奥はイワナ天国らしい。果たして・・・。 |
時折不鮮明になる右岸の踏跡を拾いながら進む。2時間ほど歩き、大きな雪渓の先で渓に下りた。この渓は9月に入っても雪渓が残るらしい。上流部で釣りができない可能性があるので、竿を出しながら進むことにする。
ここ数日で雨が降ったのか、それとも雪シロだろうか。水量がおおくテンカラには厳しい状況、それにしても魚影が薄い気がする。つい最近のものと思われる先行者の足跡、それとカモシカ、クマの足跡が砂地に目立つ。
釣果もイマイチなので竿を畳み、テン場を探しながら先を急ぐ。右岸に絶好の宴会場を持つ河原を見つけ、ここをテン場とした。 |
釣り組を送り出してさあ昼寝、と思ったら、「軽く呑りますか〜?」と石川ちゃんから悪魔のお誘い。
結局2人で缶ビール2本、マッコリ1リッター、2.7リッター入りの赤ワインを半分近く開けてしまい、皆が帰ってきた頃には泥酔状態。不覚にも宴会が始まっても酒を受け付けないほど酔ってしまった。
何よりも「信さんがこんなになるのは珍しいですね、オレもいつもこんななのか〜。」と、けんちゃんに言われたのが屈辱であった(笑)。まーいいか、たまには・・・。
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かつて職漁師やマタギが通った道だろう
雪渓の先から竿を出す
水量が多く釣果はイマイチ、遡行に専念する
大きな足跡 でもまさか出会うとは・・・
テン場を探しながらゴルジュを行く
大宴会場完備の一級テン場を発見
明るいうちにダウンの留守番組
撃沈けんちゃんとヘン顔まにちゃん
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2日目、昨日より水量は20センチ近く減っている。
サブザックにお弁当を入れて出発。今日は昨日よりメジロアブが多い。だがアブたちはまにちゃんがお気に入りの様で、他のメンバーにはほとんど被害がない。なにか特別なフェロモン(ケモノ臭?)でも発しているのだろうか。
「痛い痛い!」とまにちゃんが最後尾に回ると、アブ達も「アニキ〜!」と付いてくる。アブに慕われる男の中の男!アブの季節には欠かせない男!我々は「アブ兄貴!」とか「マニキ!」と呼んで敬意を表したのであった。イワナ天国までとはいかないが、良型が竿を絞ってくれ大満足であった。 |
そして皆が釣りに夢中になっていたその時、サプライズが起こった・・・。
まにちゃんの釣りを見ていると、後ろから石川ちゃんが肩を叩く。振り返ると唇に人差し指を当て「シ〜ッ」とやりながら、もう片方の手で山側を指差す。10メートルほど先に、見たこともない巨大なクマがいた。まにちゃんにも知らせると口をあんぐりと開けて固まった。
クマは我々のことなど眼中にない様で、やがて悠々と去っていった。クマには過去3度会っているが、あれほどの大物は見たことがない。顔の大きさが一抱えもあった(マジで)。
堀内沢ではカメラを持って負い掛け回したりしたが(ダメでしょそんなことしちゃ)、もしあの大クマがこちらに向かってきたらと思うと、今回は動く事もできなかった。 |
やがて二股に到着。左の沢には石川ちゃんとまにちゃんと庄司君、私とけんちゃんは右の沢に分かれる。とたんにアブが多くなったと思ったら、そっか、アブ兄貴がいなくなったのね。
順番に竿を出すが全くアタリがない。下流部で見た先行者の足跡はあったが、魚影さえ見えないのはおかしい。40分ほど釣り上がったところで、左岸前方の木が揺れた。「サルかな?」と思って前方の岩を回り込もうとしたら、水際の砂地に大きな足跡が・・・。そして足跡の真ん中からジワ〜ッと水が上がってきた。おいおい、今通ったところかい・・・もしかしたら先行者はクマさん、君だったのかい〜??
とい訳で釣れないのをクマのせいにして、二股に戻ることにした。弁当を食べて待っていると、左の沢の3人が賑やかに戻ってきた。どうやらより釣りができたようだ。
テン場に向け沢を下る。もちろんまにちゃんは大勢の舎弟を引き連れて・・・。
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水量20センチ減 期待が高まる
来たよ〜!
まにちゃんにもキタキタ〜!
石川ちゃんもテンカラでゲット♪
スゴイ引きだった真ん丸いワナ
庄司君にも尺上キタ〜!
二股に到着 ここから二手に分かれて釣る
今回は釣りモードの石川ちゃん
サイコーの笑顔です♪
右の沢 釣れねーんだけど・・・
もしかして、チ、チミのせいだったの?
ゴルジュをヘツる「アブ兄貴」
泳ぐ「マニキ」 舎弟達が顔に群がる
宴会開始 「カンパイ!」
今回も楽しかったね〜♪
久しぶりの焼き枯らし
けんちゃんは手ぇ出さなくていいから!(この後全部倒した)
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3日間天気にも恵まれ、今回も最高の思い出ができた。
次回は左の沢を魚止めまで釣り上がりたい。右の沢を遡って稜線にたってみたい。
そう思わせる秀渓であった。
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全員でポーズ 「シュワッ〜チ!」
うほ〜 気持ちい〜♪
クールダウンする庄司君
よい渓でした また来るぞ〜! |
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