報告 菊地顕一




この夏の『飯豊連峰縦走』ですっかりロング縦走にハマってしまった私。
しかしロング縦走にはある程度の日程が必要である。前回は夏休みを利用したので、「今年はもう長期の休みがないなぁー」と思っっていたらナント!『永年勤続表彰』なるもので1週間の休みをいただいた。1年間の内にこんなに休みがあるなんて、やっぱ真面目(!?)にコツコツ働いてて良かったよぉー!(決してクビになってしまった訳ではありませんよ、ホントに。)
というわけで、前々から歩いてみたかった念願の『奥秩父主脈』を、山梨側から奥多摩までのんびり一人で縦走する計画を立てた。

今回はそんな山行のレポートです。
1日目 10月23日(日)
【行程】
韮崎駅⇒瑞牆山荘BS⇒富士見平小屋⇒大日小屋(テント泊)

縦走1日目は自宅から電車とバスを乗り継ぎ登山口である瑞牆山荘へ。昼過ぎに到着したので、軽く腹ごしらえをしてから出発する。今日のコースタイムはゆっくり歩いてもい2時間ほど。初日の足慣らしにはちょうど良い感じである。
山荘前から、わずかに色づきはじめた林の中を緩やかに登って行くと、じきに傾斜が強まりすぐに尾根上に出る。カラマツの木々に隠れてしまっているが、左手に瑞牆山が見え隠れしてテンションが上がってくる。ここからさらに緩やかに登っていくと、立派な水場の先に富士見平小屋が建っている。セルフ撮りをしようと思った瞬間、ソロ縦走する人たちの必須アイテム「ゴリラポッド(三脚)」を忘れてしまったことに気づく。あちゃ〜!
小屋前の広場はこれから下山する人たちでまだ賑わっているが、あと数時間もするとひっそりとしてくるだろう。今回はなるべく静かな山行にしたいという事で日曜日の出発にしたのだ。小屋前の道を進み、飯森山の山腹をトラバース気味に進むと鷹見岩の分岐に着く。「せっかくだから行ってみよう!」と思ったのが大正解。背後には瑞牆山、前方にはこれから行く金峰山も見えて360度の大パノラマ。思わず「ヤッホー!」を連呼するのであった。
分岐からほんのすぐで大日小屋のテン場に着いた。右下に大日小屋が見えるが一人だとちょっと不気味に感じる。窓越しに室内を覗いて、そそくさと小屋前の水場で水を汲みテン場まで駆け上がる。
今回は下界から『酒』を持ち込んでいない。「酒なしでどこまでやれるか!」が山行のテーマである。とは言っても「現地調達は可!」という、なんとも自分に甘〜いルールの中での山行だ。さぁ今宵は記念すべき第1日目。
ホルモン炒めと、富士見平小屋で調達したビールをプシュっと空け、パーティを始める。ビール2本はまたたく間に空いてしまったが、明日の長丁場に備えて早めに就寝することにした。

ここから俺の旅が始まる・・・なんちゃって!


韮崎〜瑞牆山荘までは山梨峡北バスで約1時間ちょっと


瑞牆山荘前の登山口から歩き始める


カラマツ林の奥に瑞牆山が見え隠れする


富士見平小屋手前の水場  こんな感じで四方からジャバジャバ出ていた



小屋前の広場では、これから下山する人たちで賑わっている


富士見平小屋


鷹見岩にちょいと寄り道


目の前に大日岩、山頂がちょっと隠れているが最奥には金峰山が見える


背後に瑞牆山  まさに360度の大パノラマ


テン場から見る大日小屋 ひっそりとしていてちょいと不気味


シラカバの林に囲まれたテン場  もち貸切です♪


やっぱり渓美隊は肉と酒! チョ〜甘々のルールで初日の宴会スタート

2日目 10月24日(月)
【行程】
大日小屋⇒金峰山⇒大弛峠⇒国師ヶ岳⇒国師ノタル(甲武信小屋敗退ビバーク)

縦走2日目の本日はロングトレイル。日の出と共に歩きだし、日の入り前に甲武信小屋のテン場に到着する予定・・・であったが、朝の寒さに負けて1時間遅れのスタート。「最悪どっかにビバークすればいいや!」と気楽なキモチで歩きだす。
すぐに大日岩への急登が始まり喘ぎはじめる。長〜い急登のあと、やっとのことで大日岩の基部へ着き、ここから金峰山の頂上までは長野と山梨の県境を歩いて行く。単調な森の中を歩いていくとまたもや急登。山梨側からの縦走路は全体的にみると下り基調なのだが、高みに行くまでは当然登りの連続であってキ・ツ・イ。
目の前がパッと開けると砂払ノ頭。ここから右手に千代ノ吹上の切り立った断崖、左手に緩斜面のハイマツ帯といった中を歩いて行く。金峰山小屋への道を分けると森林限界。急にあたりがガスに包まれ幻想的な中に五丈岩がデーンとそびえていた。自然の造形なのか、それとも地球外生命体が石を積み上げたのか、まったく不思議な形である。頂上まで登れるコースがネットに載っていたので、一瞬「挑戦しちゃおうかな?」なんて思ったが、ソロでケガをしたら大変!!止めることにした。金峰山山頂(2599m)では風に強さに思わずジャケットを着込む。
賽ノ河原から南東に下り、立ち枯れの木々の間を抜けると朝日岳(2579m)。何度かアップダウンを繰り返していると、カラフルなウェアを身にまとい、髪を束ねたロン毛のお兄ちゃんが下からものすごい勢いで登って来た。
「こんにちはー!金峰山までどのくらいですかねー?」と爽やかに声をかけられ、「金峰山からここまで1時間くらいで来たよ。」と言うと「ありがとうございまーす!」と、またまた爽やかに去って行った。「今日は誰にも会わないと思ったけど、平日でも案外来てる人はいるんだなぁ」と思いながら歩いていると、まもなく大弛小屋のある大弛峠に着いた。
時計を見ると13時。やばい、コースタイムより1時間30分も遅れている。写真のセルフ撮りに時間を費やしすぎてしまったかーっ? この時点で『心のやる気メーター』の針はどんどん勢いを失い、「国師ノタルでのビバークも視野にいれちゃおうかなー。」なんて、よこしまな考えがチラつき始めていた。念のため大弛小屋でビールと水を補給し(もうビバーク前提?)先を急ぐ。
夢の庭園と名付けられ整備された木道を一歩一歩登っていき、前国師を過ぎると奥秩父最高点の北奥千丈岳(2601m)の分岐。時間は押しているが、「ここはしっかり押さえとかなければなるまい。」という事でちょっと寄り道。
縦走路に戻り、国師ヶ岳の先で登山道はギュイーンと左に直角に進路を変えて下っていく。この長く続く下り坂と、先ほどから降り始めた雨にやられてしまい「心が折れました・・・」状態に。
甲武信小屋まで歩く気力はもうございませんし、この時間だと間違いなくヘッデンを点けて歩くことになるでしょう・・・。案の定、「国師ノタル」でビバークとなり、2日目の夜を迎えるのでありました。


テン場を片付けて、さぁ出発


年季の入った道標


縦八丁と呼ばれる急登  大日岩までもう少し



大日岩の基部を過ぎ樹林帯に入っても、まだまだ登りは続く


砂払ノ頭を過ぎると、やっとのことで明るい稜線へ  ハイマツ帯を進む


何度かアップダウンを繰り返す


振り向くと遠くに南アルプスの稜線が見えた


五丈岩 イェイ♪


金峰山山頂 さ、さぶーっ!!


実は三角点のすぐ先のこの岩のてっぺんが2599mらしい・・・


朝日岳を過ぎたあたりの縞枯現象地点


大弛峠到着 マイカーが通れる日本最高所の峠らしい


大弛小屋にてビール購入・・・この時点で心のどこかにビバークの4文字が




良く整備された「夢の庭園」を歩く


奥秩父最高地点 北奥千丈岳


天狗尾根との分岐点 ここから登山道は直角に曲がり、長い下り坂に心が折れた


国師ノタル 辺りは鬱蒼として奥秩父らしい雰囲気だ


2日目の夕食はペンネアラビアータ&ハンバーグ  もちろんビールも一緒にね♪

3日目 10月25日(火)
【行程】
国師ノタル⇒東梓⇒富士見⇒甲武信岳⇒甲武信小屋⇒木賊山⇒破風山避難小屋⇒西破風山⇒東破風山
⇒雁坂嶺⇒雁坂峠⇒雁坂小屋(小屋素泊まり)

昨夜は鹿の鳴き声が多少耳障りだったが、ぐっすり眠れて快適な夜だった。今日は日の出前に起きだして行動を開始する。苔蒸した原生林のなかを緩やかにアップダウンを繰り返しながら高度を上げていと、東梓(2271m)を通り展望の良い両門ノ頭、そしてまったく展望がない富士見で道は直角に右折する。ミズシから下っていくと木々の隙間からわずかに甲武信岳が見えてテンションが上がっていく。千曲川源流へのコース分岐を過ぎるとまもなく山頂直下の幅広いガレ場。もうひと登りで甲武信岳山頂だ!
山頂から振り返ると、この3日間歩いてきたルートが一望できて感動する。日帰りで来たという2人組と山頂で雑談後、甲武信小屋へ向けて出発する。
甲武信小屋に着くと小屋番さんは外へ出ているらしく、「只今外出中、14時頃戻ります。」との貼り紙があった。時間はまだ11時ちょい過ぎ。今夜宿泊予定の雁坂小屋の小屋番さんが不在の場合に備えて、ここでビールを調達する予定であったがどうしたものか・・・。
小屋の中に入るとすぐ左手にお土産やビールが積まれ、傍らにはザルに入った小銭が無造作に置かれている。「だ、だいじょうぶですか?こんな所にお金置きっぱなしで・・・」 そういえば以前どこかのサイトで「お金をザルに払って自分でお釣りと品物をもらうセルフスタイル」と書いてあったような!?事を思い出し、ビール2本分1000円也をザルの中にお支払いして出発することにした。
木賊山山頂からザレ場を300mほど下ると小さな笹原のコルに破風山避難小屋がある。数年前に建て替えられたらしく外観・内部ともにキレイだったが、小屋裏に酒瓶やゴミがごっちゃり・・・。建て替え時のものだろうか?陽当たりの良い気持ちのいい場所に建てられているのだから、キレイに使っていきたいものである。
木賊山から小屋へ下った分、西破風山へもちろん登り返す。急登にアヘアへ喘ぎながら200m近く登った。東破風山、雁坂嶺のピークを踏むと日本三大峠のうちの一つ「雁坂峠」。埼玉側に5分も下ると雁坂小屋はもうすぐだ。
思っていたとおり小屋番さんは不在だった。なーんか疲れてしまい、テントを張るのもダルくなってしまったので、素泊まり2000円を料金箱に入れ、小上がりに泊めさせてもらった。明日は雁坂峠からの日の出と共にスタートすることを決め、「買ってて良かった♪」と、ビール2本をグビッと空けて早めに就寝する。


国師ノタルの極上!?のビバーク地  来た時よりもキレイにして今日も出発


苔むしたシラビソの森を歩いていく


左へ曲がると千曲川源流〜毛木平へ  甲武信岳へは直進あともう少し


甲武信岳直下のガレ場を登る


振り返るとこの3日間歩いてきたコースを一望  中心奥が金峰山


甲武信岳山頂にて  チョーむくみ顔・・・あっ、これがフツーですか!?


ひっそりとした甲武信小屋  そりゃそうだよ、今日は火曜日だもん


さぁ、先を急ごう


木賊山山頂  展望はない


サイノ河原から西破風山を望む  一気に下って、あそこまでまた登り返さなきゃいけないんですよね?・・・


陽当たりの良い笹原に建つ破風山避難小屋


眼下に広瀬湖が見えた


雁坂峠でハイ「まにポーズ」


管理棟に小屋番さん不在  今夜はテン場でなく小屋に素泊まりさせてもらう


4日目 10月26日(水)
【行程】
雁坂小屋⇒雁坂峠⇒水晶山⇒古礼山⇒燕山⇒雁峠⇒笠取山⇒唐松尾山⇒山ノ神土⇒将監峠⇒将監小屋(テント泊)

朝4時起床、小屋の中に居てもとても寒い。外の温度計を見るとナント3℃。まずはお湯を沸かしてコーヒーで温まる。
5時30分に出発したが外は濃霧で、雁坂峠に着いても視界がきかないので、日の出は諦めて歩くことにする。以前逆コースから辿ったことのある水晶山と古礼山を通り過ぎていくと、次第に霧も薄くなっていき眼下には雲海が広がっていた。燕山を下ると雁峠。「滝川ブドウ沢を詰め上がってくると、ここに出るんだな。」なんて、山を登っていてもやっぱり沢だとか釣りの事を考えてしまう。
小休止のあと、荒川、多摩川、富士川の「小さな分水嶺」を通り笠取山へ。かなりの急斜面に山頂まで登山道が一直線に切ってある。「あちゃー、ここまで道が見渡せちゃうと、かえってキツイかも?」なんて思いながら歩き始めると、難なく『山梨百名山』の標柱がたつ西峰へ。どうやらこの4日間で足もいい具合に出来上がっているようだ。
以前この区間を逆コースから歩いたときは、辺りがガスで覆われてたので山ノ神土から雁峠分岐まで主稜線を辿らず山腹の水源歩道を歩いたが、今回は主稜線『尾根道(ガチ用)』で行く。
最高点の中央峰から下っていくとT字路、右へ行くと多摩川源流点の水干である。進路を左にとり山腹を巻くように進んでいく。約2時間で唐松尾山、展望はない。昼メシにと朝作っておいた「サタケ マジックライス ちらし寿司」を食べながら休憩。酢飯が疲れた体に染みこむ。最近のお気に入りだ。
唐松尾山からひと下りすると山ノ神土に着く。お気に入りだった『尾根道(ガチ用)、まき道(ヘタレ用)』の道標は撤去され、新しい道標に変わっていた。ゆるやかに左カーブで下っていくと急に目の前がパッと開け防火線が切られている。将監峠を南に下ると今夜の泊り場、将監小屋があった。
ビール2本とテン場の代金を支払い小屋前の斜面でテン場を決めていると、峠の方から「こんにちはー!!」と若者が下りてきた。「どこから来たのー?」と叫んで聞くと、「甲武信小屋からでーす!」と返事が返ってきた。ザックもかなり大きいものを背負っているのにすごい健脚だ!!若いっていいなぁ。今夜のテン場は彼とオレの貸切りだ。
将監小屋の水場は沢の水で小屋脇からテン場斜面に沿って流れている。ビールをゴクリと呑りながら夕食の支度を始める。テン場脇には沢水の音。渓での夜と同じ状況で、この山行で初めてぐっすり眠れた。やっぱり山の中より沢のそばが落ち着くのかな?


小屋の中は寒かった・・・朝食は暖かいお茶漬けで


雁坂峠は残念ながら濃霧の中


太腿までの高さの笹原の稜線を行く



霧の中の奥秩父  とても幻想的だ


一瞬霧が晴れ、眼下に雲海が広がりはじめた


シカの仕業?クマの仕業?


燕山から下りてくると雁峠  ベンチ先の左の森の中に老朽化した雁峠山荘がある


荒川、多摩川、富士川を分ける小さな分水嶺から笠取山へ向かう


はぁ〜、これ登るのかぁ・・・


登りきったところが西峰  展望よし!


笠取山から一旦下り、水干への分岐でいよいよ尾根道に入る


はじめはこんな感じで山腹を歩いていく


目の前には将監峠と、これから歩いて行く山並みが見えた


唐松尾山頂で最近お気に入りのちらし寿司を食す


御殿岩付近から望む富士山


山ノ神土到着  ガチ道そんなにキツくなかったかも?逆コースから来たから?


2009年当時の道標  今回は「尾根道(ガチ用)」で!


いまはキレイにこんな感じ


将監小屋


段々畑のようなテン場  貸切状態なので一番良さげな場所をキープ


水は豊富でジャバジャバ出ていた


まずはツマミで軽く呑りながら


カルボナーラソースのペンネで夕食

5日目 10月27日(木)
【行程】
将監小屋⇒禿岩⇒北天ノタル⇒三ッ山⇒狼平⇒三条ダルミ⇒雲取山⇒雲取山荘(テント泊)

縦走も残すところあと2日になってしまった。明後日の夕方には下山し、風呂に浸かって奥多摩駅で一杯ひっかけていることだろう。今日、明日と残された2日間の山歩きを目一杯満喫しよう。
今朝は一段と寒く、霜柱が立っている。テントを撤収し、同じテン場で一夜を過ごした彼に一言告げてから出発しようと「おはようございます!」と挨拶をする。よくよく話してみると、2日目に金峰山から下りてきた時に声をかけられたロン毛のお兄ちゃんであった。ここで会ったも何かの縁、色々と話していくうちに、掛布(カケノ)くんという彼は東京で職に就くため上京するにあたり、「東京にナメられちゃいけない!」ということで、自宅のある岐阜から東京まで自分の足で歩くことを決意したそうだ。そして24日間かけてここまで歩いてきたという。登山歴1年で、北アルプスでは3日間寒さに耐えながら歩き、下山後、山道具屋等で必要と思われるものを少しずつ買い揃えてきたそうだ。
そんな若さあふれるチャレンジャーに感銘し、たった5日目の縦走で「腰痛ェ〜!」なんて言っている自分がちょっと恥ずかしくなる。お互いアドレスを交換し、下山後連絡を取り合うことを約束して先に出発した。
将監小屋から雲取山直下までは、稜線南側の山腹を、どのピークも巻くように道がつけられている。アップダウンが少ない分ラクなのだが、いささか単調すぎて実際飽きる。30分も歩いていると先ほどのカケノくんに追いつかれ、「先に行ってて〜、ゆっくり歩くのが好きだからー・・・」なんて、ダラダラ歩きに若干の言い訳をしてみる。
いいかげん飽きてきたころ展望台のある禿岩に着いた。見渡す限り山また山、最高の眺めである。縦走路にもどり再び歩き始める。地形的に岩が露出している急な場所などは、斜面に木の桟道がつけられている。桟道をいくつも歩くと、三条ノ湯への分岐にある北天ノタル、さらに進んで狼平という草原を経て、雲取山直下の三条ダルミでひと登りの前に休憩。
カケノくんがすでに休憩していて「菊地さんは今日はどこに泊まるんですか?」と聞いてきた。
「明日、奥多摩駅に抜ける予定だから奥多摩小屋かな?」
「自分、雲取山荘に泊まってみたかったんですよ。一緒に行きませんか?」
「そうだなぁ、まあ別に奥多摩じゃなくて、埼玉県側に下山すればいっか!それじゃ今日は一緒に飲もうか!」
ということで色々と話しながら一緒に雲取山山頂まで登り、東京都最高峰で幾枚かの記念撮影をし雲取山荘へと向かった。
雲取山荘はかなりの人数が泊まれるであろう立派な営業小屋だ。その割にお世辞にも広いとは言えないテン場に、それぞれ入口を隣合わせてテントを張り、さぁ宴会のスタートだ。いい調子で缶ビール2本を空け、「お酒追加しましょうか!」とのカケノくん言葉に「なかなかイケルなコイツ(ニヤリ・・・)」「これで何か買ってきて〜」と、ビールとワンカップを追加しどんどん酒を勧めていたら、「何か調子悪いッス」とカケノくん。木の陰に行き「ウガゴゲ〜※▽&%$*」 よくよく聞いてみると、普段あまり呑まないのだが楽しくて呑みすぎてしまったらしい・・・ごめんね。 最終日の夜、一人残った酒をやっつけてシュラフにもぐり込んだ。


山腹に付けられた登山道  この区間は人が多いのか特に整備が行き届いている


こういった場所にはこのような橋や木の桟道がつけられていた


常に富士山を右手に見ながら歩く


雲取山へと続く稜線を一望


北天ノタル  右に下って行くと三条の湯


狼平  桟道を作るときのヘリ発着場、資材置き場だったらしい


山頂直下に建つ雲取山避難小屋


東京都最高峰 雲取山山頂


雲取山荘 かなりデカい


岐阜から歩いて上京してきた強者 カケノくんと


んでもって宴会開始の乾杯・・・脚は強いがお酒の方は・・・?


それぞれ持ち寄ったツマミで宴会は続いた

6日目 10月28日(金)
【行程】
雲取山荘⇒芋ノ木ドッケ⇒白岩小屋⇒お清平⇒霧藻ヶ峰⇒三峰神社登山口

今日は最終日。終わってしまうと思うとなんだか寂しい。もっともっと歩き続けたい気分だ。とは言ってもこれ以上山旅を続けるには会社を辞めなければならなくなってしまうので、仕方あるまい(笑)
カケノくんも一晩眠ってすっかり調子を取り戻した様子。下山後、また一緒に呑みに行く約束をし、山で出会った友と握手で別れた。
朝陽を背中に浴びながら三峰神社登山口を目指し歩き始める。大ダワ〜芋ノ木ドッケ〜白岩山へと歩みを進めるが、どこか埼玉側のルートはもの悲しい。前白岩山から前白岩ノ肩を経ると足場の悪い激下りが待っていて、慎重に下りきると開けた「お清平」。いま一度登り返すとトイレと休憩小屋のある「霧藻ヶ峰」に着く。雲取山荘からここにくるまで数名とすれ違った。そういえば昨日から急に人と会うようになったな。やっぱ百名山の雲取山、メジャーどころは違う。
だいぶ高度を下げてきて、明るい林の中を落ち葉を「サクッ、サクッ」と踏みしめながら歩く。辺りもいつしか杉の植林となり、三峯奥宮への分岐をすぎると鳥居が建っている。その鳥居の下をくぐって、この6日間の奥秩父主脈縦走のゴールとなった。

山梨から埼玉まで60km近くを自分の足で歩き、天候にも恵まれ、出会いもあり、サイコ-の山旅となった。
帰り際の温泉施設で、この旅の締めくくりの生ビールを呑みながら、ひとつひとつの思い出をツマミに、ひとり悦に入る私であった。


最終日の夜明け  さぁ今日一日を目一杯楽しもう


大ダワ付近  朝陽を背に浴びながら進む


長沢背稜への分岐  あと1〜2日余裕があれば、右に進路をとり名栗湖までの大縦走をやりたかったのだが・・・


芋ノ木ドッケ  どういう意味だろう・・・?


こういう意味らしいです


白岩小屋  老朽化しててちょっと不気味・・・


お清平の広場  ここからまたゆっくりと登り返していく


霧藻ノ峰の休憩所


秩父宮殿下が命名したんですね


落ち葉を踏みしめながら歩く  もうすぐこの山旅も終わりを告げる


ゴーーーール!!  あー、楽しかったぞー♪


釣りの帰りにもよく立ち寄る温泉施設


生ビール片手にひとり悦に入る