報告 高橋 信博




G.W前半は「日本三大急登」の1つと言われる谷川岳西黒尾根にチャレンジ!
・・・のはずだった。
まず集合した駐車場での石川ちゃんの「あれ〜?明日は雪洞やるんじゃなかったんすか〜?」のひと言に出鼻をくじかれ、次から次へと出てくるマッコリとワインにとどめを刺され、朝目が覚めたのが9時半。それからロープウェイ駐車場に移動して仕度をし、出発は昼近くになってしまった。「じゃー今回は雪洞と次回の下見っつーことで!」
渓美隊の典型的なダメダメパターンでありんす〜。
西黒尾根の登山口に取り付いてみると踏み跡が見つからない(ほとんど探してないけど)。「登れば何とかなるっしょ!」と構わず直登してみるが、だんだん傾斜がきつくなり雪も締まってきて、ストックにツボ足じゃ危うくなってきた。一旦安全な場所に移動してピッケルを取り出す。続いてアイゼンを・・・あ、そういえば持ってないんだった(汗)。下の方はアイゼンを使わなかったという事前情報を勝手に信じ、「どうせ上まで登らないしね!」と下りの事も考えずに全員車に置いてきちゃったのである。
「ここ、帰りにノーアイゼンで下りるのいやだね。」「うん、とっても怖いね。」
再び「何とかなるっしょ!」と直登を続ける。でもまあピッケルがあるだけでも結構安心感があるものだ。いい加減急登にウンザリしてきた頃、前方を塞ぐ雪庇が現れた。上がってみるとここが正規ルートの尾根だった。どうやら1番キツイところを登ってしまったようだ。まあこれで帰りはノーアイゼンでも何とか帰れるだろう。
雪洞を掘るには雪が少ないので、テン場適地を探すと、白毛門を見渡せる絶好の場所を発見。「マニワ土木」により立派なテン場と宴会場が出来上がった。
整地が終わり空身でしばらく登ってみると、ラクダのコブからトマの耳へ続く稜線が姿を現した。「待ってろよ〜!今日はこの辺で勘弁してやるけど、次回は登ってやるからな〜!」
テン場に戻ってテントを設営し、早速乾杯!この時期にしては信じられないくらい暖かいので、暗くなるまで外宴会を楽しんだ。


西黒尾根登山口 ここからひたすら直登!(ホントは右が正解)


こういうのショートカットって言うんでしょうか?


正規ルートの尾根に出ました〜


テン場作りはマニワ土木にお任せ!


トマの耳へと続く西黒尾根 待ってろよ〜!


絶好のロケーション バックは白毛門


暖かいから外宴会なのだ


ケガで山に行けない友人に電話をかけてあげる 心優しい石川ちゃん

翌朝まったりしていると、単独の若者が現れ、「すいませ〜ん!西黒尾根はこっちでいいんですか?間違ってこっちから上がって来ちゃって。」と我々が登って来た方向を指差した。すまねぇ、オレ達が変なところにトレース付けちまったせいで・・・。
尾根伝いに下山すると、鉄塔から下は夏道も出ていて30分で車道に着いてしまった。どうやら登山道の取り付きから右に大きく回り込むのが正解だったらしい(汗)。

これにて西黒尾根の下見終了!