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報告 尾亦 幸生
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今年いよいよ自分も本格雪山にデビューしてきました!行き先は八ヶ岳の天狗岳。
とっ、いってもなんの道具を持っていない自分は、道具を揃えるところからのスタートです。
先輩方からいろいろアドバイスは受けていたが、どれにしようか悩んでいたときに隊長から「一緒に買い物付き合ってやろうか?」とありがたいお言葉!ふたつ返事でお願いした。
地元の山道具屋へ一緒に行ってもらい、とりあえず必要なものを揃えることができた(隊長ありがとうございました!)
道具は揃って一安心だが、寒さはどんな感じなのか?夜寒くて眠れないんじゃやだな〜、と不安と期待をいり交えながら出発の日を迎えた。 |
夜車止めに到着し、まずは明日からの無事を祈って今回のメンバー、隊長、佐藤君、ケンジ君達と入山祝いの乾杯をする!飲み始めていくらもしないうちに、ちょっと気分が悪くなってきた。もともと酒には弱く、いつも粗相してしまうのだが、いつものそれとはちょっと違っていた。血の気が引いてきて、変な汗がやたら出てきた。ヤバイとおもい車の外に出るがフラフラで慌てて車に戻る。
みんなから、「おまちゃん、なにそんなに冷たくなってんの?」「もう低体温(笑)」と、ツッコミを入れられても返事するのがやっとの状態、、そのまましばらく寝てしまった。
少し休むとだいぶ良くなりなんとか復活、どうやら酒と不安と緊張に押し潰されてしまったようだ(情けね〜)
朝5時に目を覚まし外に出ると星が綺麗に出ていた。この日は双子座流星群が見える日で、ちょうど流れ星も見えこの2日間天気が持ちます様にとお願いする! |
まずは今夜のテント予定地のしらびそ小屋に向け林道を歩き出す。
林道には雪が少しある程度で歩くには問題なく進んで行く。やがて明るくなり始め、木々の隙間からまわりの景色が見え始めた。
しらびそ小屋に着くと周りはすかっり雪景色になっていた。
寒い中に煙突から出ている煙がなんとも良い雰囲気だ!テントを設営し、風が少し強く吹いていたが、予報では明日のほうが天気が悪いようなので、そのまま天狗岳山頂にアタックすることにした!
小屋を出発してしばらくは樹林帯の中を快調に進んで行く!樹林帯の中は風も無く雪山の雰囲気を楽しんでる余裕もあったが、中山峠手前の登りはではちょっとバテ気味なる。峠に出た途端に風が強く吹いていて、今までの余裕も吹っ飛んでしまった。そこからはアイゼンを付け、これまで体験したことのない寒さの中前に進む。
最初のうちは気合も入り「吹雪上等だゼ〜」と鼻息も荒く隊長の後に続いて行ったが、ものの1分で吹雪に気合も吹っ飛ばされてしまった。
それにしてもやたらに腹が空く。食べて無いわけではないのだが、やたらに腹が空いた。
先に進むにつれ風もどんどん強くなっていく。
そこで隊長が岩陰の風の弱いところで休憩を取ってくれた。すかさずザックからパンを取り出し口に放り込む。パンがやたらに旨く感じた。水筒のただのお湯もうまい!普段ではない感動だ!山頂まであと少しの所で、隊長が「あそこが山頂だよ」と指す方向を見るが吹雪で良く前が見えない。
悪天大王の異名をもつ佐藤君のプレゼントも手伝い、風もどんどん強くなる(泣)
(このとき気温はマイナス15度だった)
それでもなんとか東天狗岳の山頂に立つことが出来た!当たり前だが展望はゼロだった(笑)
しかし達成感は気持ちのよいものだった!
さあ帰ろうという時、ケンジ君の鼻と頬の辺りが紫色になっていたのにはびっくりした(やっぱりマイナス15度ってハンパじゃないんだなあー)
アイゼンをつけた下りは登りよりも怖かった。
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寒波襲来の中 しらびそ小屋を目指す
雰囲気のあるしらびそ小屋の中
雪に埋まったみどり池
東天狗へ向けて出発 この時点でマイナス13℃
新雪でやや歩き辛いが風もなく快適
中山峠への急登が始まる
樹林帯を抜けると別世界 これまで体験したことのない寒さだった
もうすぐ山頂・・・
やりました〜!
山頂で記念撮影 寒い、寒すぎる・・・
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無事テントに到着しやっと緊張から開放された!テント宴会も初体験!
雪山の中とは思えないくらいの肉を食べ、佐藤君の作ってくれたロールキャベツに音を立てて喰らいつく(旨い!)
テントの中ではそれぞれが足を攣り、それをみんながちょっかいを出して喜ぶ。
はたからみたら「イイおじさん達がなにしてるの?」と思うかもしれないが、これがいい雰囲気で笑える!
夜の寒さを心配していたが、そんな心配も無用でこの日も酒に潰されて寝てしまっていた。
翌朝は意外に天気も良く車まで快適に下山することができた。
なにはともあれ初の雪山一泊登山を無事に終わることができました!
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初の本格的雪山&テント泊 無事終了!
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P.S 大王様、次回は晴れのプレゼントおねがいします(笑)!! |
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