昨年のゴールデンウイークは、涸沢から奥穂高岳、北穂高岳の登頂を目指した。
2日目には北穂に登頂、翌日はいよいよ奥穂にチャレンジ…だが天気予報は午前中からの降雪を伝えていた。朝起きるとすでに雪が降り始め、山頂方面はガスの中だった。
この悪天候でも登って行くパーティも何組か見られたが、我々にはその実力も勇気もない。即撤退を決め下山、安曇野のキャンプ場でゆるゆるキャンプを決め込んだのであった。
我々の下山当日、テレビのニュースを賑わす大量遭難が起こってしまった。
亡くなられた中には沢登りで有名な方の名前もあり、改めて下山を決めた判断が正しかったことと、雪山の恐さを思い知ることとなった。
あれからちょうど1年。今年こそはと奥穂を目指す。
思い起こせば雪山を始めたばかりの頃、無謀にも奥穂・北穂を計画し、山の師匠・石川ちゃんから「ちょ、ちょっと待って!八ヶ岳に登ってからにしましょう(汗)」と止められたのだった。そして石川ちゃんに連れて行かれたのが、初級バリエーションの阿弥陀岳北陵だった。初心者をそんなとこに連れてくなんて、そっちの方が無謀だったんじゃないかと思う今日この頃…。
そんなこんなで、奥穂は我々の最初で最大の目標だったのである。
同じ日程で出発する庄野さんと偶然にも上高地で出会い、涸沢への長く辛い登りに耐え、3日には全員で奥穂高岳の山頂を踏むことができた。だがこの日も前穂高岳で痛ましい事故が起こった。山頂に向かう我々の眼下を救助のヘリが飛んでいた。そして翌5日にも奥穂で滑落事故が発生した。昨年に引き続き雪山の恐さを実感したのだった。
登頂後は疲れた体に鞭打って徳沢まで下山。盛大に登頂を祝い、4日午後にはけんちゃんの転勤先の甲府に到着。3時からブーチュー呑んでハシゴ酒、というハードスケジュールをこなしたのであった。
さて、来年のゴールデンウィークはどこに行こうか…(もう決めてるけどね。)
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