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報告 高橋 信博
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昨年9月に引き続き、2年連続の八久和行きである。
前回は山越えで小国沢を下降して、本流を岩屋沢まで遡行した。今回はその先をやる計画だ。
【初日】(登山口〜ウシ沢下降〜本流出合上流テン場)
計画では登山道で天狗角力取山を経由して、昨年の続き(岩屋沢出合)から本流を遡行する予定だった。だが天気予報によると午前中は雨が降り続くようなので、現地判断でウシ沢下降とした。昨年は「足攣り師」だったマニキも調子が良く、順調に天狗角力取山に到着した。
ここから登山道を150mほど下降してウシ沢に入る。藪漕ぎもなく、すんなりと沢に下りることができた。去年と違って楽勝ムード。ところが午前中で止むはずの雨は昼を過ぎると本降りとなり、徐々にウシ沢も増水を始めた。まあ昨年の小国沢に比べれば距離も短く、難易度も低かったので、それほど焦りはなかった。本流はやはり増水して濁りが入っていたので、ウシ沢で全員の水筒を満タンにしてからコマス滝を高巻き、無事テン場に到着した。
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出発はオネエテンカラポーズで決めっ!
天狗角力取山への登り 今年はマニキも元気
天狗小屋 3泊目はここに泊まる予定
ウシ沢を下降
予報では昼頃止むはずが段々雨が強くなってきた
途中何度か懸垂下降
ナラタケ大爆発! 本流はやはり増水していた
今年は明るいうちから宴会開始!
いつもの様に大合唱♪
そして撃沈
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【2日目】(本流遡行・釣り)
まだ水量は多いが濁りはほぼなくなったので、釣りながら遡行する。型はせいぜい尺止まりで大物は出ない。だが「潜水艦イワナ」は何度か目撃した。一度は定位する大イワナ(楽に50pオーバー)を見つけしつこく毛鉤を投げたが、奴はチラ見さえせずにあえなく撃沈(泣)。やがて「呂滝」が出現。落差こそ大したことないが、巨大な釜に大水量で流れ落ちる様子はド迫力であった。げんちゃんがルアーで粘ったが、「呂滝の潜水艦」には出会えなかった。呂滝を右岸から高巻き、湯ノ沢を越えたあたりからテン場を探しながら遡行するが、なかなか適地が見つからない。ようやく見つけた場所は水面から15センチほどしかなく、一発雨が降ったらアウトな感じ。だがいつもの様に整地して、タープを張って火でも起こせば快適な高級別荘の完成。ま〜天気はよさそうなので心配ないっしょ!
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2日目 竿を出しながら遡行
イワナ3連発!
八久和でこのサイズ・・・ある意味スゴイ(笑)
50pオーバーの潜水艦 毛鉤は完全に無視された(‐_‐;)
ついに来た!ド迫力の呂滝!
ゲンちゃんがルアーで攻めるも不発
まにちゃんもテンカラで撃沈
呂滝を高巻く
湯ノ沢出合
なかなかテン場が見つからない
雨降ったらアウト〜的なテン場
2泊目乾杯!
本日のパスタ 「カーチョ・エ・ペペ」
男の極太千切りキャベツ!
ニラレバ
今日もまた歌う♪
これ何やってたんだっけ? 全く記憶がない・・・
お月様も笑ってる
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【3日目】(本流遡行・釣り〜東俣沢遡行〜天狗小屋)
今日はいよいよ東俣沢の詰めだ。もう泳ぎはないかな、と思ったら甘かった。朝っぱらの泳ぎは辛い。西俣沢出合先のゴルジュは太ももから腰位の深さで通過。この先の滝壺でげんちゃんが40pオーバーを掛けたが、取り込み寸前で痛恨のバラシ…
八久和本流と別れを告げ、東俣沢へ。最初の大滝は直登可能とのことだが、水量が多く中断辺りがヌメってそうなので、右から高巻いた。ほとんど腕力でぶら下がりながらのハードな高巻きだった。その後も滝が次々と現れたが、残りはなんとか直登できた。
稜線に出ると長〜い登山道歩きにブツブツ言いながら、夕方4時過ぎに天狗小屋に到着。
小屋に入ると管理人さんがマイタケ酒を御馳走してくれた(旨かった〜♪)。
2階は大所帯を含むいくつかのパーティで超満員。会話も聞こえない位の大騒ぎだった。
ようやく静かになったのでヘッデンの灯りで静かにチビチビ呑んでると、「もう8時過ぎたから、呑むなら外で呑んで!」と注意されてしまった。今さっきまでのドンチャン騒ぎはなんだったのか。やっぱオレ達に小屋は合わないな〜、などと思いつつ、仕方なく就寝…。
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今日は東俣沢の詰め 気合いを入れる!
我々に驚き、慌てて逃げた様子の親子グマの足跡
ちょっと会いたかったな
今日も泳ぎがあったか けんちゃんがトップで飛び込む
朝っぱらの泳ぎは辛い・・・
西俣沢出合 今釣行最後のイワナ
西俣沢先のゴルジュ
ここでゲンちゃんが40pオーバーを掛けたが・・・
中俣沢のF1
東俣沢の大滝 右から高巻いた
なんとか登れる滝が次々と出てくる
滝場を越えてやれやれと一服
詰め上がった後の稜線歩きが長い
夕方4時過ぎに天狗小屋着
小屋は登山者で超満員だった
静かに呑んでたんだけど・・・
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【4日目】(下山)
他パーティがカップラーメンを啜って次々と出発する中、我々はご飯を炊いて豪華な朝食。最後に2階を全部掃除して、管理人さんと暫し談笑のあと、小屋を出発した。
これでひとまず渓美隊の八久和川は完結。
我々の「釣り」スタイルから今まで足が向かなかったが、噂の呂滝や潜水艦イワナを一度は目にしておきたかった。八久和は何から何までスケールの大きな、素晴らしい渓だった。
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下山日はまったりと朝食
小屋前にて記念撮影
渓美隊の八久和川 ひとまず完結! |
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