さあ今年もいよいよテンカラシーズン開幕です！
この時期毎年開催される小林師匠と行くテンカラ釣行に参加して参りました！

このホームページを見て知っている方もいらっしゃるかと思いますが、実はわたくし過去に２回ほど（しかも２年連続で）この釣行でひとりだけボーズという苦い経験がありまして。
それからは「人とイワナに優しいウド堀り名人」などと呼ばれるようになり、「尾亦＝ボーズ」のイメージになりつつある中（確かに頭はボーズだけど）、それではイカーン！と隊長にテンカラのトックンをお願いし、今回はなんとか結果を残したいと気合いを入れて行ってきました。

下界では度々夏日になる日も増えてきたが、車止めに到着すると山はまだ春が来たばかりのような気温。車止めには先に到着していた庄野さん、佐藤君、ゲンちゃんが軽く一杯やっており挨拶を交わし少し仮眠をとることに。
しばらくすると小林師匠も到着し出発の準備を整え１泊２日の旅の始まりだ！

歩き出しは肌寒いくらいだったが、最初の急登ですぐに体が温まる。
この急登、いつも自分は息を切らせながら登っていくのだが、流石師匠！今年古希を迎えるのだがその足取りは衰えを知らない！師匠からは釣りは勿論、他にもいろいろなことを勉強させられる。
しばらく歩くと今年もありましたよ、食べごろのウド！「人とイワナに優しいウド堀り名人」と呼ばれるからには、率先してウド堀りに取り掛からねば！
なにせ過去の経験から、ここで働かないと他に見せ場がないかもしれないしね…
他にもコシアブラやナラタケ、ヒラタケ、ネマガリタケなど、程良い感じに山の幸をいただきながら先に進む。
やがて雪渓が現れ始めたが、幸い難なく通過することが出来た。

本流に降り立つと、その水の冷たさに思わず声が出る。心の中で(ヤバいこの水の冷たさじゃ今年もボーズかも)とちょっと弱気になる。
テン場に到着しタープを張り終え、釣りの準備にとりかかる。しばらくはみんなで本流を釣りあがる。ルアーで攻めていたゲンちゃんが幸先よく一匹目を釣り上げる!
そのあとも同じポイントでゲンちゃんが何匹か釣り上げた！
その先では長いラインで対岸を攻めていた隊長が良型を上げている！
水温、気温が低い中、周りの皆さんは調子よく釣り上げている。そうなってくるとますます自分だけボーズの呪縛にプレッシャーがかかってくる（汗）
ふと目を前にやると庄野さんが早くも竿をしまっている？今年は久しぶりにイワナ釣り、テンカラ釣りに意欲を見せていたのだが、どうやらこの寒さで焚き火と酒の誘惑に駆られてしまったようだ（笑）
その後は本流に師匠、佐藤君、ヂュン。支流に隊長、ゲンちゃん，ツカちゃん（塚原）と自分に分かれて釣りあがる。

支流に入ると、まずは隊長の会社の後輩で今回テンカラ初挑戦のツカちゃんに仕掛けのセットの仕方から教えるよう隊長から任務を命じられる。
普段教わることのほうが多い自分なのでうまく人に教えられるかな？まぁ釣り方はともかく仕掛けのセットくらいなら大丈夫だろ！

自分　「ツカちゃん、こうやってラインに輪っかを作ってこの竿の先っちょを輪っかに入れてギュッて引っ張ってみな！ちなみにこの輪っかはチワワって言うんだよ！」

隊長　「それは犬だ！」

自分　「…（汗）　ツカちゃん出来た？」

塚原　「なんか竿の先からスルって抜けちゃんですけど？」

自分　「あれ？あ〜隊長このリリアン結び目ないんですけど、結び目作っていいですか？」

隊長　「貸してみな！そんなことしなくてもこうやって二回巻けばいいんだよ。」

自分　「へぇ〜そうやってやるんですかぁ！」　

アラ？教える側から教わる側になってしまった（汗）

ともあれツカちゃんも釣りの準備が整い隊長から振り込みのレクチャーを受け毛鉤を振り始めると、初めてにしては落ち着いており、毛鉤もいい感じに飛んでいる。
それを見てハっと気付く。（マズイ…これでツカちゃんに先に釣られたら相当なプレッシャーになってしまうぞ）感心している場合ではないと釣りに集中する。

するとなんとか今年はボーズを回避することができた！プレッシャーから解放されゲンちゃんの近くに行くと、ルアーで調子よく魚を上げている！ゲンちゃんと話すと、今日はルアーへの反応がよいらしい。「ちょっとルアーでイワナ掛けるところ見せてよ！」とリクエストすると難なくやって見せてくれた！
そのあとも一つのポイントから何匹も釣り上げたりとまさに絶好調！隊長も一投一尾という感じで釣り上げている。そんなわけで自分も今年は何匹か魚を釣ることが出来た！あとはツカちゃんに早く一匹釣れればいいねとゲンちゃんと話をしていると、ツカちゃんが隊長にアドバイスを聞いている間に、水面に垂らしたラインに変化が！隊長が思わず笑っている！ツカちゃんが見てない間にイワナが掛かっていたのだ！それから少し釣り上がったのだが、ツカちゃんも釣れたことだし何よりも寒さに耐えきれずテン場に戻ることに。

テン場に戻ると庄野さんが焚き火を起こし迎えてくれた。本流組はまだ頑張っているようだ。濡れた服を着替えシュラフに潜り込み仮眠をとっていると本流組も戻ってきた。
こちらも水量が多くかなり寒い釣りになったようだが、しっかり良型をキープしていた！

みんなが揃ったので早速宴会の準備に取り掛かる。イワナ料理に加え今夜も各自持参した料理が振舞われた！後ろの方では佐藤君がなにかを仕込んでいる？出てきたのはウドの肉巻き！お見事、旨い！ヂュンも料理のメニューが増えている！いつもメンバーの作ってくれる料理には感謝する！夜になり寒さもいっそう厳しくなるが、みんなの笑い声は深夜まで渓に響き渡った。

翌朝は昨日の寒さにやられたようで風邪をひいてしまったようだ。
となりで寝ていたツカちゃんもかなり具合が悪そうだが、ちょっと症状が違う？
どうやらこちらは昨夜の酒の飲み過ぎが原因のようだ（笑）
朝食を済ませ、みんなで手分けして撤収準備にとりかかる。

今年は良いすべり出しができたのでいい釣りがでるな！と根拠のない自信を胸に、今回はルンルン気分で下山することができました！