報告  坂本 真昭



5月末にA氏(当時は私と同じく初心者,今は釣れ師…)とともに、初めて連れて行っていただいて、隊長をはじめ、諸先輩方にご指導いただきましたが、まさかのボウズ…
そして、リベンジの舞台をご用意いただいた7月。
ボウズは免れたい一心で、テンカラ竿購入、毛鉤も自作し着々と準備を進め、出発当日の午前中は宴会用のおつまみ3品分の食材などを準備し、それはそれは、張り切っていました。

ここで、再びの「まさか・・・」
前回のA氏のレポートをご覧の方はご存知かと思いますが、はい、熱が出てしまいました…
あきらめきれず、集合時間まで少しあったので、とりあえず寝てみることにしましたが、寝て起きても変わらない… どころか、さらに熱が上がってしまい、高橋隊長に欠席の連絡をすると…

隊長 「山で治せば??」
坂本 「???」

どういうわけか山の神ともなると、どうやら山に行くと自然治癒力が上がり、病気やケガが治ってしまうのだとか…
まだ、初心者の私には理解しがたいことですが、隊長は、たしかに前回の釣行で「肋骨にヒビが入ってたんだけと、治った!!」と…
「マジか??」ですが、どうやら本当のようです。帰ってきて以来、たしかに肋骨が痛いとは全く言っていません。
わたしもいつしかそのような特殊能力を身に着けることができるかもしれません。
そうなると、川越渓美隊は、隊長を教祖として新興宗教化していくこととなるでしょう…  ※冗談です!!

前置きが長くなりましたが、ボウズ&病欠と、初めてのシーズンを釣れない&行けないで終わるわけにはいかないのと、もうひとつ!前回ボウズだった際、4歳の娘に「ちゃんと餌付けた?糸グルグルした??」と言われ、どうやらテンカラは知らなくても、釣りについては、なんとなくは知っているようで、父親の威厳を保つためにも、なんとか釣果をあげたい!ということで、再度リベンジの機会をいただいたのが、今回です。
へなちょこ坂本の釣果は・・・ ご期待ください!!

今回は、前回の釣行で「釣れ師」を襲名したA氏が、10尾釣れた縁起の良い釣り場に連れて行っていただきました。
ただ、A氏より事前に聞いていたとおり、テン場までの道のりがキツイ!!
歩く時間はそれほどではないのですが、とにかく傾斜がキツイ!!
A氏のレポートをご覧いただいた方は、ご存知のネタですが、沢に降りる最後の坂(崖??)では、「ラク!!」
私も降り始め早々にやらかしました。その後も落石が無いように慎重に慎重に歩を進めましたが、へっぴり腰の私は、しっかり足場を崩しながら進んでいました。隊長に「ラクってちゃんと言え!!」と怒られる始末。
確かに、命に関わる大切なことです。申し訳ありませんでした。

この坂は、チェーンアイゼン無しでは降りられませんでした。じつはこのアイゼン、前日に購入しました。以前、あったら良いだろうと一応買っておいたアイゼン…というより、ただのすべり止め程度のものを隊長にご確認いただき、「通勤用だね・・・」と言われ、しっかりしたものを買い直しておきました。本当に良かった!!やはり先輩・経験者の言うことは聞くべきですね^^

沢に降りると、すぐにでも釣りができそうな雰囲気。馬庭さんが、「前に、テン場に行くまでに釣れたよぉ」と一言。前回の爆釣を忘れられないA氏は息を巻いてフライングで竿を出しました。坂本は前回釣れなかったことで自信がなく、とりあえず見守ることに・・・
すると・・・

A氏 「掛かった!! 掛かった!!」
坂本 「え~!!」

やはり、天性の釣れ師なのでしょうか?
しかし、合わせていないためか、バレちゃいました。 
そこには、内心ホッとしている坂本がいました。A氏ごめんなさい。

そんなこんなで、テン場に到着し、タープを張り寝床と宴会場を確保し、いざ釣りへ!
Myテンカラ竿と自作の毛鉤デビューです。ワクワクが止まりません。
しかし、根暗&ネガティブな坂本は、不安もたくさん。
前回ボウズということもあり、隊長、馬庭先生、青柳さん(伏字にするのはこのへんでやめます)、全員が私に気を使ってくださり、ラインがうまく飛ばない私でも、なんとかなりそうなポイントを見つけては「前へ、前へ」と送ってくださいました。本当にありがとうございます。

あるポイントで・・・

馬庭さん 「あの岩の裏あたりいると思うよぉ。」
ここで、坂本のベストキャスト(自分の中では・・・)
すると・・・
坂本 「ん? んん??  きました!!」
馬庭さん 「お~」
隊長  「竿を立てたまま、岸に上がれ!!」

ついに、釣れました!!というか、釣れちゃいました ^^v
なんとか坂本に釣らせてあげようという、皆様の想いが伝わってきました。
バックキャストをしようと竿を勢いよく上げた為、周りから見たら見事に合わせたような雰囲気があったのも含め、ここから、2尾釣れちゃいました。
ここで、「釣れちゃったブラザーズ・弟」の誕生です!!
兄・青柳さんも4尾釣れちゃって、1尾はアタリを取って釣ったとのこと(こちらのジャッジは、隊長と馬庭さんにお任せします・・・)で計5尾
坂本に釣らせることができ一安心した隊長と馬庭さんも、次々に釣り上げていました。


崖?を降りると・・・


「フライング釣れ師」が鼻息でラインを飛ばす


で、釣れちゃうんだなぁ、これが(笑)


馬庭コーチの熱血指導のもと・・・


ボウズ、病欠の坂本がついに初イワナゲット!!





ゆけゆけ釣れちゃったブラザース(テーマソング)

アタリもアワセもいらないさ~♪ イワナが釣れたらごきげんなのさ♪


釣れちゃった!兄!(シャキーン!)


釣れちゃった!弟!(シャキシャキーン!)


オレたちゃ愉快な釣れちゃったプラザース~♪  ドゥ~ワ~♪

釣りを楽しんだ後は、もうひとつの楽しみ宴会です。
釣ったイワナを捌き、焚き火の火おこし、それぞれのつまみが登場して開始です。
まずは、イワナのお刺身。やっぱりこれはウマイ!!今回は甘口醤油漬けVerもあり、これも絶品!!イワナはほんとにウマイ!!
こんな美味しい出会いをくださった隊長に、感謝×2!!です。
そんなイワナですが、イワナのアラで取った出汁を楽しむ「イワナ汁」これまた絶品なのですが、前回は焚火の脇でビリー缶が倒れ、若干薄まってしまいました。
今回は、いよいよ本当のイワナ汁を味わえると楽しみに、坂本がイワナ汁番をしました。
前回は倒れてしまったので、今回は「倒さない」ことに最大の注意を払い、番をしました。
途中、隊長から 「イワナ汁、大丈夫??」

坂本 「大丈夫です!!!!」
倒さないことに注力していました。

すると・・・
なにやら、焦げ臭いにおいが・・・
恐る恐る、ビリー缶を開けてみると・・・
うわ!!カピカピ(焦げ固まった)イワナ・・・
そうなんです、水を足していなかったんです・・・
なんて残念な坂本・・・
坂本 「隊長、イワナ汁   焦げちゃいました・・・」
隊長 「水、足さなかったの??  そういえば言ってなかったね。ゴメン。」

ご覧の皆様、どう思います??
そりゃ、ずっと火にかけているのですから、水は減っていきますよね??
普通、言われなくても分かりますよね??ホント残念な坂本・・・で申し訳ありません。
少しずつ成長していきますので、隊長をはじめ、渓美隊の皆様、これからもよろしくお願い致しますm(__)m
そんなハプニングがありながらも、宴会は進み、それぞれのつまみを提供しながら、楽しい時間を過ごすことができました。

翌朝、いつもの朝コーヒーと朝食を楽しみました。
実は、渓美隊は、宴会はもちろん豪華なのですが、朝食も豪華です!!
毎朝の朝食がこれなら、仕事も今の3倍はがんばれる!!と思えるほどです!
宴会用のつまみは、思うようにいかなかった坂本ですが、朝食は隊長のアドバイスのおかげで、皆様の箸が進む美味しいおかずになりました。あるもので、おいしく調理する!!隊長、勉強になりましたm(__)m


というわけでカンパ~イ!!


夏の新作「イワナのりゅうきゅう」


肉!


トビタケとナスの味噌炒め


坂本作 「かにかまのちくわチーズ焼き」


にんにくのごま油揚げ


朝のテン場


「坂本さん、やっぱテンカラってぇのは、こう・・・」


兄・青柳  美味しくなぁれ~!


弟・坂本  真剣に料理中



さて、長くなりましたが、ここから下山の章です。
長いなぁ・・・・・・と思う方も、もう少しお付き合いください。

前回の青柳さんのレポートにある通り、帰るには沢に出る際に降りてきた、斜面(私にとっては崖)を登らなくてはなりません。
そこを登る覚悟は、来る前と沢を降りてきた際にしたつもりでした。
しかし、これがまた想像以上!!
前を行く青柳さんが、滑って動けなくなり、頼りなく生えた木を両手でつかんで、プルプルしています。
馬庭先輩は・・・なんともなく、普通に登ってましたが、青柳さんの後ろにいる私は、正直、「堕ちちゃうかも・・・」と思っていましたが、
なんとか難を逃れ、今度はへなちょこ坂本です。


この時、攣りかかっていた坂本の足は、なぜか回復!!
人間、危険を感じるといつも以上の力を発揮することがわかりました。
まさに「火事場のクソ力!!」私もなんとか難を逃れることができました。
すると、
隊長・馬庭先輩 「これくらいは、アイゼン無くても・・・ ねぇ??」
釣れちゃったブラザーズ  「・・・ 無理です・・・」
まだまだ修行が足りません。精進します。

そんな帰りでしたが、青柳さんの旅のお供「カルピス」(今回は巨峰味)で、途中ある給水ポイントで乳酸菌をチャージしつつ、無事に下山し、温泉・昼食を楽しみ、帰路につきました。
本当は、もっと書くことがあるのですが、この辺で・・・

と、言いたいところですが、
帰ってきてからも楽しめるのが、渓美隊です。
家に着き、装備を片付けていると・・・出てきました!!

思い(重い)出!!
その重量「2.7㎏」

坂本家族  「爆笑!!」

坂本家 嫁  「ウケる!! 修行しろ!!ってことだよ。」(笑
坂本家 娘  「お魚じゃなくて、石釣ったのぉ??」
坂本    「・・・」

どうりで重いと思いましたよ!!気付かないものですね。(笑
でもいつ入れられたのか・・・
帰り支度が遅くて、隊長に怒られていた私のザックに入れるタイミングはほとんど無かったんです。
なので、まさかのまさかです!!
山と釣りと宴会を楽しめる最高の遊びと、帰ってきてからも楽しめる渓美隊に出会えて、本当に感謝です。
これからも、よろしくお願い致します。

追伸
思い出の石は、狛犬のように、坂本家玄関前で守り石になっています。
これからも渓美隊の皆様と、イワナと仲良くしていただけますように!!


テン場をあとにしてヒーヒー言いながら崖?を登るブラザース


帰宅後まさかの思い出が・・・(重すぎるでしょ💦)