報告 青柳



「第34回外秩父七峰縦走ハイキング大会」小川町役場前から7つの山々を縦走し寄居駅までの42kmを歩き切るという、ハイキング大会という名前の割にはかなりハードな大会です。昨年の夏ごろから高橋隊長から参加するように言われてはいました。冗談だと思って本気にしていなかったのですが、半ば強制的に「釣れちゃったブラザーズ」の二人、私と坂本さんで参加することとになってしまいました。 

使おうとしていた運動靴は45年ぶりにげた箱から出したらソールがはがれており、慌てて靴を買い、高橋隊長おすすめのアミノ酸(今回はゼリー飲料)等を揃え準備完了。馬庭さんが2本食べたら登山中に足を攣ったというバナナはやめときました。

大会前夜にゴール地点の寄居にて壮行会を行い、そのまま車中泊。始発でスタート地点の小川町に行くという段取りを高橋隊長にとっていただいたので、あとは寄居に行くだけ、私は電車で寄居駅に向かいました。途中スタート地点である小川町駅で乗り換え寄居に向かう電車の中からどの山に登るのだろうと眺めていましたが、なかなか寄居に着きません。マラソンなどしたことのない私には42qという距離がピンときていなかったのですが、電車に揺られ15分、距離ながっ!高尾山ぐらいしか登ったことないし、ましてマラソンなんてジョギングすら、100m走ったこともない。42kmは無理だろと一瞬考えた。が、昨年のことを思い出した、昨年の釣行の時は、約15sの荷物をしょって34時間登る、途中急坂を30分ぐらいで一気に登る箇所も。その後すぐ荷物を下ろし34時間沢を釣り上がるが、この時は全然苦にならない。合計で7時間ぐらいは山を歩いている。いやイケル。結構いけるかも。根拠のない自信がわいてきた。

寄居駅を出て集合場所の駐車場へ向かった。集合場所の駐車場が閉鎖されていて、慌ててコインパーキングを探すこととなったが、24時間150円という激安な場所を見つけ、無事壮行会を行うホルモン屋に到着。高橋隊長、桑原さん、佐藤さん、坂本さんと私でまず乾杯、遅れて菊地さんが到着し再び乾杯。私と坂本さんは明日の七峰縦走に参加、菊地さんは仕事、高橋隊長、桑原さん、佐藤さんは秩父に釣りに行くこととなっている。ここのホルモンはとても旨かった。

人気があるらしく、この日はすべて予約でいっぱいで、明日の七峰縦走に参加するであろうグループもいた。すぐ隣に座った2人のおっさんも参加するとのことだが、二人はかなり酔っぱらっていて、うち一人は滝のように汗を流していた。赤の他人だが、明日倒れるんじゃないかと心配になった。私もいつもの通りグビグビと?生ビールを2杯も空け、その倍以上水を飲んだ。他の皆さんももちろんかなり酔っぱらっている。しかしここではまだ終わらない、明日仕事の菊地さんと別れてから2軒目へ、ここでまたアルコールを追加。2軒目を後にして、3軒目には行かずに駐車場で車中泊。


毎年恒例 市川ホルモン!


初参加の「釣れちゃったブラザーズ」も納得の味


下戸の青柳  生ビール2杯も呑んじゃいました


芋焼酎「ケンシロウ」に続き「ラオウ」も撃破!

430分起床、私と坂本さんは他の皆さんから「頑張って!」応援され駐車場を後に。今回の七峰縦走に一緒に参加する会社の同僚と合流し寄居駅から始発に乗り、小川町駅へ。電車は始発にもかかわらず混み合っていた。昨日の二人組も始発に乗っていた。小川町駅前のコンビニによっていると川越方面からの始発が到着したらしく続々と人が降りてきたので慌てて集合場所へ、すでに大勢の人がずらっと並んでいた。列に並びしばらく待っていると、列が動き出した。朝600スタートだ。受付を済ませ3人のおっさんは軽やかな足取りでスタート。荷物は軽いし坂道少ないし余裕、余裕。すぐ前を歩いている小学生56.年生らしい男の子二人で参加しているお父さんをうらやましく思いながら後ろをついて歩く。7か所のチェックポイントの内の1番目「官ノ倉山CP」を735通過。「和紙の里」ではいろいろ出店があり唐揚げやサンドイッチ、バナナなど売っていたが、バナナを買うこともなくトイレを済ませて通過。だんだんと上り坂も増えてきたがまだまだ余裕。「笠山CP」1055通過。1200「堂平山CP」に到着。ここはカレーライスなどいろいろ売店があったが途中での水分補給用にスポーツドリンクと麦茶だけを補充して先に進んだ。1219「剣ヶ峰CP」通過。ここはスタートから19km半分少し手前、標高が1番高いところだ。ここからは下りが多くなりペースも早くなるだろう。今まで登ってきた疲れも昨年の釣行に比べればたいしたことはない。余裕で完歩できる。自信が確信と変わった。1442「大霧山CP」通過。制限時間は150018分しか余裕がなかった。私はかなり余裕があると思っていたが、坂本さんのスマートウオッチによるペース配分によると思っているほどの余裕は無い様だ。残りは下りがメインだ。このまま行けば完歩できるペース、まだまだ余裕。途中の売店でチョコとアイスを購入、今日は42kmも歩く。何を食べてもカロリー0、大好きな甘いものも食べ放題だ。なんて良い日だ。完歩を確信しながら下っていると、右ひざが徐々に痛み出した。

1604「皇鈴山CP」通過、ひざの痛みがひどくなってきた。前の人に付いていくのがきつい。通過制限時間18分前の1627「登谷山CP」。あと10km。「膝が痛いので付いていけない。先に行ってください。」と言いつつ、坂本さんの後ろについていったが、しばらくしてコンクリート製の階段を下り始めると膝が痛くて曲げられなくなってしまった。どんどん抜かれていく。

坂本さんの背中があっという間に見えなくなってしまった。やばい結構きついぞ、この膝大丈夫かな。ゴールに間に合うか不安になってきた。ゆっくりゆっくり山道を下っていると舗装道路に出た。山道よりだいぶ楽に歩けるのでスピードも上がってきた。給水所によらずにそのまま通過、しばらくすると後ろから坂本さんが追い付いてきた。給水所によっている間に抜かしたらしい。ここからまた坂本さんに付いて行く。やっとついていけるぐらいのペースで進んでいく。ペース的にはギリギリらしく、時々走っていくグループに抜かれるが、まわりにはたくさんの人が歩いている。実は大丈夫なのか、ついつい油断してしまう。1700を少し回ったころ坂本さんが「このペースだと間に合わないので私は走ります。」と私を置き去りにして笑顔で走り去ってしまった。またもやあっという間に背中が見えなくなってしまった。私もできる限りの早歩きで進む。走っていく人がいなくなり、周りは普通のペースで歩く人だけになった。もうこの人たちはあきらめているのか、それとも余裕でゴールできる時間なのか、迷いながら進んでいると、かなりハイペースなじいさんに抜かれた、後ろ姿は「私は何度も完歩しています。」と言っている様なオーラがある。「この爺さんに付いて行けば時間内にゴールできる。」そう感じた私は爺さんから離されないよう懸命について行った。最初5mだった距離は10m、15m、と徐々に離れていったが、もうすぐゴールだと思わせる踏切を渡ったとたん爺さんは、あろうことかラストスパートをかけやがった。付いて行けるわけもなく坂本さんの時と同様あっという間に見えなくなった。やばい、だめか、あきらめかけた時、前方にスタート時に前を歩いていた親子を発見、30m以上離れていたが、この親子をロックオン。少しずつ差を詰めていく。親子まであと少し、そんなときに大会の係の人がゴールまで800mくらいだと教えてくれた。1815、あと15分ある。やった、このまま行けば間に合うぞ。そしてすぐ先の橋の手前で信号待ちをしている親子に追いついた。信号が変わり親子と一緒にスタート、橋を渡っているとゴールの広場があるスーパーの看板が少し先に見えた。

やった、絶対に間に合う!今日1日頑張った自分をほめながら喜びのゴール。「やった、チョー気持ちいいー!」ゴール前で並んでいると、先に完歩していた坂本さんを発見、お互いの健闘をたたえた。しかし私は心の中で「今年の釣りでは負けないぞ!」とライバル心を燃やしていた。

完歩できたことはうれしかったが、ひざを痛めたことは残念でした。もう参加することはないと信じていますが、万が一参加することとなったら、ひざのサポーターかスポーツ用のタイツを着用して参加すれば今回よりいいタイムでゴールできる気が・・・いや、来年はホルモンだけがいいな


寄居駅から1番電車で小川町へ


スタート地点は大賑わい


元気に出発!




この辺は・・・


まだまだ元気だったんだけど・・・


膝が痛い・・・ゴールはまだですか


こちらは余裕の坂本っちゃん


何とかゴール  やりました!


完歩の証  来年もがんばります!