大衆割烹 たか橋

(高橋隊長 和食の世界)

御献立







一、イワナ料理


    イワナの握り          

学生時代、寿司屋でバイトしながら3食たべさせてもらっていた時期があった。巻き物は本格的に教わったのだが、握りは見よう見まねで覚え、留守番の時にこっそり握って食べていた。(たまにですよ、たま〜に) 
刺身を切ると切り口でバレると思い、もっぱら軍艦巻き(イクラ)で修行?した。
あの頃はまさに「技は教わるもんじゃない、盗むもんだ!」を実践していた・・・マスターごめんなさ〜い!
      
    【道 具】 包丁・まな板・飯切り(チタン中華ナベ等で代用)・しゃもじ・うちわ
    【材 料】 米・寿司酢(粉末は不味いので不可・ワサビ
    【作り方】 @蒸らし終わったご飯を直ちに飯切りに移し、合わせ酢をまんべんなくかけ
            手早くまぜる。うちわであおぎながら水気をとばすのがポイント。
           A軽く湿らせたキッチンペーパーをかけて1時間ほどなじませる。
           B右手にシャリをとり、軽くころがすようにしてボール状にする。
           C左手でタネ(イワナ)をとり、シャリを持った右手人差し指でワサビをつける。
           Dタネの上にシャリをのせ、真ん中をグッと押してくぼませる。これによって
            外はシッカリ、食べるとフンワリの寿司になる
           E天地を返し、寿司の形を整える。右手指で上から押さえる際、左手親指で
           左右の端を
しっかり押さえるのがコツ。

           ※三枚におろしたイワナはぶつ切りにせず、包丁を寝かせてそぎ切りにする
            とタネが大きく見え、数もとれる。1カンあたりのシャリは意識して少なめにし
            ないと、イワナの握りならぬイワナのおにぎりになってしまうので注意。





   イワキュー巻き

    イワナが少ない場合は巻き寿司にする。鉄火巻きもよいが刻んだキュウリと一緒にイワナを巻くと相性バツ
    グン。残った寿司飯はおしんこ巻きや素巻きにして翌日の朝食、または弁当にするとよい。その場合は切ら
    ずに丸ごと巻きすに包んでからコンビニ袋等にいれておくと乾燥しないし傷まないしザックに入れても壊れな
    い。

               
                                             隊長 匠の技





  イワナの中華風刺身

   隊員からのリクエストが一番多い自信作。
   熱した油をジュ〜ッとかける時が見せ場。白髪ネギが「チリチリ〜ッ!」周りから「おお〜っ!」と歓声が上がる。

   【材 料】 イワナ・万能ネギ・醤油・ラー油・サラダ油・ごま油
   【作り方  @三枚に下ろしたイワナを薄めのそぎ造りにする。
          A醤油にラー油を適量加え、@のイワナを漬けておく。
          B漬けダレから上げて皿にきれいに並べ、上に白髪ネギを散らす。
          Cサラダ油とゴマ油(1:1)を適量、煙が出るまで熱し、全体に回しかける。

                   





    イワナのタタキ

    【材 料】 イワナ・万能ネギ・ショウガ
    【作り方】 @万能ネギを刻み、ショウガはみじん切りにしておく。
           Aイワナを3枚におろし、皮を引いてから細切り(糸造り)にする。
           B上記@とAを混ぜ合わせてさらに盛り付け、醤油でいただく。

           ※これに醤油をかけて「ヅケ」にしておいてもよい。ワサビより旨い!

                       





   イワナ汁
     
    3枚におろした残り(頭・骨)を焚き火で焼き枯らしにしてからダシにする。

   川越渓美隊は夜は飲んだくれて味噌汁は飲まない、というよりは夜はアルコール以外の水分は体が受け付け
   ない。
   どーせ朝飲むのだからじっくりと焼き枯らす。ナマより絶対旨い。


                       





                   二、その他
                                 

   鴨ネギ焼き

   鴨肉から出た大量の油がネギの切り口からジクジクと吹き出してくる。山越えで疲れた体にはタマランチ会長!!
   鴨の旨みをネギが吸って・・・ネギが何本あっても足りない。余談ではあるが、余った鴨の油を空き缶ランタンに
   使うと火力が強く、しかも火持ちが良い。なぜだかわからないが本当である。

   【材 料】 鴨ロース(合鴨でよい)・ネギ・天然塩
   【作り方】 @ネギは3、4センチの小口切りにし、鴨肉はひと口大で薄めに切る。
          Aフライパンを熱し、鴨肉を周りに、ネギは真ん中に束ねて立てる。
          B塩で味付けし、肉、ネギとも両面を焼く。

         
            このように並べて  ⇒  ⇒  ⇒  ⇒  この状態が食べごろ





   カツオの源流造り

   春の残雪期限定メニュー。海の魚を山で食うと「こ、こんなに!」と思うほど旨い。
   海育ちの「千葉軍団」達が「ヤバい、これヤバいっすよ〜!」と、あっという間にたいらげたほどである。
   ただ、材料がデカくてデリケートな為、テン場まで持ち上げるのがひと苦労。

   【材 料】 カツオ(半身または4分の1)・ニンニク・ミョウガ・万能ネギ・酢・塩・醤油
   【作り方】 @カツオに串を打ち焚き火で表面を焼き、雪に埋めるか沢に浸す。
          A水気を拭き取ってやや厚めに切り、大皿に並べる。
          B酢と塩を振りかけて包丁の腹でペタペタ叩く。
          Cニンニクスライス、ミョウガ、万能ネギをたっぷり散らす。
          D合わせ酢(醤油+酢)を適量かけて出来上がり。

         
 




   ジンギスカン

   北海道から取り寄せた味付ジンギスカン肉を野菜と一緒に焼く。それだけ。
   こだわりとしては軽量のジンギスカン鍋を持っていくこと。やはり雰囲気が大事である。

         





   たこ焼き

   これまたこだわりのたこ焼き器(アルミ合金・フッ素加工)を使い、たこ焼きを焼く。
   ただし、寒い時期は不可。火力が上がらず焼き上がりに1時間もかかったことがあった。
   余ったタコはワサビ醤油でよし、キュウリと一緒にキムチの素で和えてよし。
   やはり山で食う海のものは旨い。

        





   たこ焼き

   レトルトの豚角煮を使う。保存が利くため2泊目、3泊目でも肉っ気を味わえる。
   肉食の渓美隊にとってありがたい料理である。水をやや多めに、いわゆる「つゆだく」にしておくと
   余った汁を卵とじ等に再利用できる。

   【材 料】 豚の角煮(レトルト)・ジャガイモ・ニンジン・タマネギ(各1個)
          醤油・砂糖・日本酒(あれば)・一味または七味唐辛子
   【作り方】 @野菜を1口大にカットする。
          Aビリーカンで水(コップ1〜2杯)を沸かし、野菜を入れる。
          B火が通ったら豚の角煮をパックの煮汁ごと入れる。
          C砂糖、醤油、酒で味をととのえ、更に煮込んで出来上がり。