報告 佐藤 恵亮


「長野県北部、新潟県で強い地震がありました!長野県北部で震度5強、新潟県中越・上越で震度4、津波の心配はありません。」関越自動車道に入った直後、車のテレビで地震の速報。
「え~っ、これから向おうとしてるのに~。」
直後、上里サービスエリアで待機の連絡。
しばらくすると、隊長から電話「小林師匠と滝沢さんには連絡ついて被害は無いって。でもまあ行先は奥利根あたりに変更だな。」

そんなわけで、急遽目的地を変更し集合場所のコンビニに全員集合。車3台、総勢8名の大所帯。買い物を済ませ、今後の予定などを確認しているとひときわにぎやかな声が近づいてくる。青ちゃんだ。そう、今回のメンバーは、渓美隊の高橋隊長、けんちゃん、まにちゃん、ゲンちゃん、ヂュン、佐藤に加え、隊長の仕事関係者である“はじめからかなりうるさい青ちゃん”と、“今のところ超真面目な坂本っちゃん”が参加することになった。2人は今回が初めての釣りで、坂本っちゃんは隊長から装備の多くを借り、やや緊張の面持ち。ところが青ちゃんは釣りへの気持ちが先走り毎日鼻息が荒く、バンバン装備も買いあさっているとのこと。「ユーチューブで勉強してきたんで、今日5匹は釣っちゃいますよ!ワッハハハー!」と自分で自分のハードルを上げている。さてさて・・・。

車止めでプシュッ!カンパーイ!

3:20そのまま一睡もせずに出発。眠い。重い。坂道つらーい。泊り装備を背負っての歩きは久しぶり。冬山もサボり、GW前半の釣行も寒さを言い訳に公園の東屋宴会。体は訛りきっている。耐え切れず、湖岸道歩きの休憩で一瞬の爆睡。やっと朦朧としていた意識が戻った。
「やばい、タケノコ探さなきゃ。」もともと行く予定だった川では、この時期根曲がり竹のタケノコがたくさん採れるため、タケノコをふんだんに使った料理をおつまみに考えてきた。ところが気配なし。辺りではまにちゃんもキョロキョロ。「ウド欲しいんだよねー。」同じ理由でウド探し。こちらは必要分の収穫はできた。
6:30頃だろうか、脇に小川が流れる真っ平らなテン場に到着。肩に食い込んだザックからやっと解放された。タープを張って、おにぎり食べて、さあ釣りだ。


ガッツリ呑んでそのまま出発!


最初はテンション高かったものの・・・


休憩の一瞬で眠りに落ちる


ウドを採るまにちゃん


テン場を設営し、いよいよ釣りデビュー  鼻息荒いぞ青ちゃん


ちょっとポーズが固い坂本っちゃん


まるで緊張感のないふたり

テン場近くから入渓する隊長、青ちゃん、坂本っちゃん、わたしの下流組と、他4名の上流組に別れる。
支沢を下り、本流へ。「これだけでも楽しい!いいなぁ。」青ちゃんがやたら感激してしゃべっている。坂本っちゃんは慎重な足取り。
本流に降り立ち、毛ばりの結び方を教え早速釣り開始。
ところが、ユーチューブでのイメージトレーニングや駐車場でのエアーテンカラの甲斐虚しく全くラインが飛ばない2人。こんな筈ではないと首を傾げる青ちゃんは珍しく静か。
隊長から指導を受けながら少しずつ前進するが、雪代が入り水量が多い。 イワナの反応は無し。初心者には修行的なコンディションに顔をしかめる隊長と私。
そんな中、隊長が待望の1匹を釣り上げると青ちゃんの何かに火がついた。その僅か4分後、両手両足を大きく開き、見たこともない騒々しさでイワナを取り込む男が…。

「よし、そのままテンションかけながら寄せてこい!」応援にも熱が入る。
「ヤッター!!1匹目釣れました!」バシバシ写真を撮り、喜びを分かち合う。ついに青ちゃんに1匹目が釣れた。
「おめでとう青ちゃん。ところでアタリわかったの?」
「いえ、上げたら魚が掛かってました。」
「あー、それは釣ったじゃなくて釣れちゃっただなぁー。」なんてベタな意地悪を言いながら爆笑。ジュワジュワ坂本っちゃんにプレッシャーがかかる。
間もなく、遠くに青いヘルメットを被った男性が上流から歩いてくる。「湖岸道をミニバイクで抜いていったあの人だ。」
釣れないのも無理はない。すっかり後追いになっていた。

「先の滝まで行って上がったら4、5人のフライマンがいたんで釣りをやめて帰ってきたんだ。1人は女の子だったみたい。リュックは小さかったから泊まりだと思うよ。」とのこと。終了〜!
先行者と別れた後「あれ?前にいる4、5人って上流組のことでテンカラをフライ、げんちゃんを女の子に見間違えたんじゃない?」「そうだ!間違いないな。」

そろそろ暖かくなってきて活性が上がると読んで、上流組の後追いをすべく山道を使ってワープ。入渓点から釣り上がって、戻って来る上流組と合流することにする。
坂本っちゃんもなんとか1匹釣らなくちゃと頑張って竿を振るが沈黙は破られず。暫くして、隊長にぽつぽつアタリが。その後、私もなんとかボウズを逃れた。
やや大きめの滝の落ち込みに青ちゃんが狙いを定め、毛バリを打ち込むと「よーっし!やったー!!釣れましたー!!!」お祭り男がイワナとともに舞い踊る。隊長が近くで写真撮影。私も近づこうとすると、初心者とは思えぬ軽い足取りで岩を飛び越え向かってくる。顔が画面からはみ出た写真になってしまった。
ここで釣りを終了し、テン場に戻ることにする。「実は、最後の一匹の前にもう一匹掛けたんですけど、バラシちゃったんですよ。なので、今回は2.5匹ですね。」と青ちゃん。「いえ、0.5匹って魚はいないので、2匹です!」バッサリ切らせていただきました。


へっぴり腰の初心者チーム


おっ、サマになってるね~、ラインくちゃくちゃだけど(笑)


坂本っちゃんもカッコイイよ~、ラインべなべなだけど(笑)


「ほら、青ちゃんイワナだよ。」 「うわ~、いいないいな~!」

青ちゃん、初めてのイワナ

おっ、掛かったみたいね


ラインが暴れてなかなかつかめない様子


よし、つかんだ!


めっちゃ喜んでる(笑)


はいはい、おめでとう!




こちらは上流組


まにちゃん


けんちゃん


まだ雪渓が残ってる


ゲンちゃん


ヂュン




上流にワープしたら


作戦成功♪

こどもか!

青ちゃん再びヒット!


「やった、また釣れました~!」  「お~よかったね。」


「2匹目ですよぉぉぉ!」  「はいはい、よかったよかった。」


「でね、でね!」  「あ~、わかったわかった。」


青ちゃん写真もうるさいよ(笑)」



青ちゃんの毒気に当たったか、ついに坂本っちゃんにはアタリなし

テン場に戻り、薪拾いをしていると上流組が笑顔で帰還。型はそれほどでもないが、かなりの数が釣れて満足できた様子。ところが、ひとりムラムラしている男が。「俺、ちょっとだけあそこの沢釣ってもいいですか?」ヂュンの釣りに対する情熱は凄い!
こちらは、しばしのお昼寝タイムとなった。

目が覚めると、大急ぎで宴会準備だ!イワナや山菜の下ごしらえを済ませ、第1弾の刺身3種(わさび醤油、タタキ、塩ユッケ風)とパスタができたところで、カンパーイ!長い夜が幕を開けた。次々に出てくる料理。久しぶりに参加のけんちゃんが持ち込んだお得意3リッターワインの売れ行きも好調だ。気持ちよくなってきた頃、隊長が「こんなのが家にあったから持ってきちゃった。かえ歌集!」酒、歌、料理に大盛り上がり。まさかの下戸青ちゃんも、「実は双子でした」ネタで盛り上げ、坂本っちゃんも「かわいらしい奥様にレスリング技をかけられる」ネタで盛り上げ…渓に泊まるのが初めての2人もドハマりの様子。

帰路、何とか坂本っちゃんに1匹釣ってもらいたくて支沢に入渓するが…沈。
帰宅翌日にテンカラ竿を買った坂本っちゃん、次は絶対イワナ釣ろうね!
その後、エイトカンを買った青ちゃん、あなたはどんなところへ行くつもりなのでしょうか?


テン場に戻ってお昼寝タイム


宴会の準備に取りかかる


イワナ刺身三種


久々けんちゃんのペンネアラビアータ


総勢8人の大宴会スタート


釣の話で盛り上がる


けんちゃん持参の3リッターワイン


焚火もいい感じ


次々と出てくるお肉系つまみ


ゲンちゃん特製イワナせんべい


歯抜け軍団絶好調~!


なぜかまたカンパイ

そして・・・ヒデキ追悼!ヤングマン!

ゥワァイ♪ (ゥワァイ)


エ~ンム♪ (エーンム)


スィィィ・・・あれ?向きが変


あ、こっちか  スィィィ♪ (スィィィ)


エェイ♪ (エェイ)

ワーン、トゥー、ぁワントゥスリーフォー♪

  ( 源流パトロール「2008年見附川」参照 )


ブルーハーツ登場で宴は最高潮♪


これが泥酔コンビ「けん&げん」の真骨頂だ!


渓美隊公認 「山の歌集」


祭りは終わり、穏やかな朝


下山


坂本っちゃんに1尾釣らせようと支沢に立ち寄るも・・・


ため息をつく馬庭カントク


銅像のポーズを真似る上機嫌の青ちゃん


ガックリ坂本っちゃん  次回は絶対釣ろうね!